米議会の正面に登場した「トロイの木馬」:安倍総理は気づいたでしょうか? | 浜田和幸オフィシャルブログ Powered by Ameba

米議会の正面に登場した「トロイの木馬」:安倍総理は気づいたでしょうか?

安倍総理は強行軍となったアメリカ4都市訪問を無事に終え、帰国。


いやはや、お疲れ様でした。


首都ワシントンでの議会演説は特に好評を博したようです。


とはいえ、史上初となった議会演説の中でも触れられたTPPについては、依然として日米間の溝は埋められなかった模様。


実は総理の演説の最中、議会ビルの外では大きな「トロイの木馬」が出現したのです。




ビル3階建ての高さの木馬は何を意味していたのでしょう。


それはアメリカの2000を超える団体による、「TPP反対」のデモンストレーションの象徴だったのです。


そこには英語と日本語の両方で「アメリカ市民は日本市民と連帯してTPPに反対します」と書かれた看板が。


反対演説に立ったウォーレン上院議員の主張は、それこそ明快です。




「TPPはアメリカの雇用を増やすというが、その根拠を示してほしい。アメリカの国益にプラスというのであれば、その交渉の中身を明らかにすべきだ」。


日本だけではなく、アメリカでも秘密交渉のTPPについて、日増しに反対の声が大きくなっています。


安倍総理はオバマ大統領とどこまで折り合ったのでしょうか。


アメリカの議員ならずとも、「秘密に拘るのは、それだけ表にするとまずい内容が隠されているに違いない」と思うのは当然でしょう。


国民が納得できる内容なら、秘密はやめて、正々堂々と明らかにすべきだと思います。


われわれも「トロイの木馬」に秘められた危険なワナに気づかねば。