日本で初開催された「日中韓3国協力国際フォーラム」に参加し | 浜田和幸オフィシャルブログ Powered by Ameba

日本で初開催された「日中韓3国協力国際フォーラム」に参加し

「日中韓3国協力国際フォーラム2015」が東京で開催されました。



これまではソウルで開催されていたのですが、今回初めて日本が舞台を提供することに。

それを記念し、福田康夫元総理、ハン・スンス元韓国国務総理、李肇星元中国外交部長(外務大臣)の3人が基調講演を行い、その後、350名ほどの参加者との間で3国協力を促進するための方策が熱心に議論されました。


(李肇星元中国外交部長夫妻と福田元総理と共に)

福田元総理は「ハリネズミ同士は、お互いが体を寄せ合うと相手を傷つけてしまう」との寓話を引用する形で、「日中韓は地理的にも歴史的にも様々な意味で近接しており、体を寄せ合って生きていく運命にある」と述べた上で、「現在は、お互い相手の体を傷つけあうような状況になっている」との現状認識を表明。

民間交流は盛んですが、政治面での緊張関係は相変わらずです。

世界で最もダイナミックな経済発展が期待される北東アジア地域で、3か国がいがみ合っている事態は残念至極と言わざるを得ません。

相互不信の悪循環を断ち切り、未来志向で協力し、共に繁栄と安定を得るために3か国はどのような姿勢で臨めばよいのでしょうか。

安倍総理の唱える「積極的平和主義外交」の真価が問われます。

とはいえ、こうした貴重な議論の場に、アジア、アメリカ、ヨーロッパ、中東、北アフリカの駐日大使や日本を代表する研究者、経済人が多数、参加しているにもかかわらず、わが国の国会議員で参加したのは小生ただ一人。

いくら統一地方選挙の最中とはいえ、地方創生にもアジア各国との信頼、連携関係は欠かせません。

福田元総理が共同議長を務める日中韓賢人会議では3国で共通に使われている漢字を808文字選び出し、3か国の意思疎通の道具として役立てようと新たな運動を始めました。


(ハン・スンス元韓国国務総理と共に)

「一」 から始まり、「和」と「愛」を経て、「点」までの808文字。

皆で噛みしめる意味があると思いました。