検討が進む日本版CIA | 浜田和幸オフィシャルブログ Powered by Ameba

検討が進む日本版CIA

今国会では安全保障政策が大きなテーマとなりつつあります。

集団的自衛権の行使のあり方も論議を呼ぶことになるでしょう。

この4月からは過去最大となる5兆円の防衛予算が執行されます。

こうした流れを受け、政府自民党では日本版の対外諜報機関の設置を検討しているようです。

アメリカのCIAやイギリスのMI6がモデルといいます。



そこでCIAの元東アジア部長を招き、与野党の国会議員で諜報機関の必要性と課題について議論することに。

北朝鮮や中国のスパイ活動について興味深い報告がありましたが、最も新鮮な発見はいかに優秀なスパイを確保するか、そのノウハウについての解説でした。

「MICEがキーワード」。

MはMoney、IはIdeology、CはCompromise、EはEgoの略です。

どの誘い水が最も効果を発揮すると思いますか。

CIAの答えは「エゴ」。

洋の東西を問わず、「他人より優れている」という自意識をくすぐるのがリクルートにはベストのようです。

CIAの元部長によれば、日本には戦前、陸軍中野学校の卒業生に代表されるような優秀な諜報員が多数活躍していたとのこと。

真珠湾攻撃を誘導した吉川猛夫氏のハワイでの行動はいまだにCIAの.研究対象になっているほど。



安倍政権で検討が進む日本版CIAですが、肝心の現代版吉川猛夫を確保できるのかどうか、大いに気になるところです。