ギリシャの名物駐日大使をブラジルに送り出す | 浜田和幸オフィシャルブログ Powered by Ameba

ギリシャの名物駐日大使をブラジルに送り出す

今夜はギリシャの駐日大使ニコラ・ツァマドス氏夫妻の送別会がスイス大使公邸でありました。

ギリシャの大使とは妙にウマが合い、この4年間、親しく付き合ってきた間柄。

本国は財政悪化で国家破たんの瀬戸際に追いやられているようですが、強気のバルファキス財務大臣と同様、堂々とした姿勢を貫き、ユーロ圏諸国とも丁々発止の外交手腕を発揮してきた人物です。

日本をこよなく愛し、500箱もの日本関係資料を持って、来週からは新天地に赴くとのこと。

次なる任地はどこかと問えば、「大統領の直々の指名でブラジルに大使として赴任する」と自信たっぷりの答え。


(左:イタリアのジョルジ大使 右:ツァマドス大使 右端:オマーンのムスラヒ大使)

日系人の多いブラジルに送り込むとは、ギリシャの大統領も目の付け所が鋭いと感心することに。

多民族国家のブラジルにはどんぴしゃりの人選です。

何しろ大統領はブルガリア出身、副大統領はレバノン人、空軍長官は日系人といった具合のブラジル。

聞けば、二重国籍は当たり前で、三重、四重の国籍もOKというお国柄。

ツァマドス大使夫妻はすでにポルトガル語を身に付けており、日本で習得した「おもてなし」を活かせば、たちどころにブラジル社会に溶け込めるに違いありません。

今年は日本とブラジルが国交を樹立して120年という記念すべき年。

両国間ではさまざまな記念行事が予定されていますが、日本とギリシャの関係強化に尽力されたツァマドス大使夫妻が日本と縁の深いブラジルでも大活躍されることを皆で祈念した次第です。