世界ではエボラ出血熱、日本では“衆議院解散かぜ”が猛威! | 浜田和幸オフィシャルブログ Powered by Ameba

世界ではエボラ出血熱、日本では“衆議院解散かぜ”が猛威!

世界的にはエボラ出血熱が衰える気配を見せていませんが、わが国では永田町発の「衆議院解散風」が吹き荒れています。

解散権を持つのは総理だけ。

その総理が自ら「一言も解散などと言っていない」と直前までけむに巻いていましたが、あれよあれよという間に12月解散の流れが既成事実化してしまいました。

そのあおりで、参議院での各委員会の審議にも影響が出ています。

例えば、小生が所属する憲法審査会も来週に予定されていた委員会がなくなってしまいました。

同様に、消費者特別委員会も飛びそうです。

つまり、審議途中の法案が次々と先送りされ、廃案になるということです。

「良識の府」とか「熟議の場」とか呼ばれていますが、衆議院という「隣村」で起こった解散騒ぎで、こちらの委員会がこのように続々と中止に追い込まれるのでは、何のための二院制なのか、憲法の根幹にかかわる問題だと思います。



先週末に開催された「地方創生特別委員会」でも、こうした懸念を表明したのですが、石破担当大臣などはどこ吹く風といった答弁でした。

そんな中、「第1回IMIAアジア・シンポジウム」に出席し、『東京オリンピック・パラリンピックの「おもてなし」戦略と「医療通訳」の重要性』と題する講演を行いました。

日本はもとより、韓国、中国、台湾、イタリア、アメリカなどから、「言葉の救急車」と呼ばれる医療通訳者の団体の代表が集まり、わが国でも厚労省の肝いりで推進が検討されている「メディカル・ツーリズム」や「多言語対応医療制度」の方向性を熱く議論。



「文化の橋渡し役」でもある医療通訳者の専門性を高める必要性を再確認しました。

病気に国境はありません。

2020年の東京オリンピックまでには年間2000万人の外国人観光客が日本を訪れることが予想されています。

日本の誇るべき「おもてなし」を「和食」や「伝統文化」に限らず、医療という分野でも世界にアピールできるよう、医療通訳者や医療コーディネーターの育成に取り組んでいる最中です。

残念ながら、今のところ“解散かぜ”に効く治療法はなさそうです。