横田めぐみさんら拉致被害者の帰還はいつ?
北朝鮮からいつ、どのような報告が届くのでしょうか。
横田めぐみさんのご両親をはじめ、拉致被害者のご家族も多くの国民も祈るような気持ちで待っています。
約束では「夏から秋にかけて」。
政府関係者の間では「9月中」という期待値がなかば確定したかのように受け止められ、メディアでもそうした報道がなされています。
しかし、経済的には孤立し、苦しい立場にあるとはいえ、手ごわい相手です。
過度な期待や油断は禁物。
このところ、相次いで訪朝したアメリカ人観光客に「国家転覆罪」を適用し、拘束の上、裁判にかけ、何と6年から15年の強制労働を言い渡しているのです。
アメリカ政府は再三にわたり、即時釈放を求めていますが、特使の受け入れも拒絶されたまま。
(6年の強制労働を言い渡されたアメリカ人)
その一方で、イギリスの旅行代理店を通じて欧米の観光客誘致に熱心に取り組んでいます。
また、日本からの遺骨収集や墓参の訪問団には人道的配慮を優先し、積極的な対応も見せるという硬軟取り混ぜた対応ぶり。
拉致被害者の再調査報告書については、恐らく小出しにしつつ、日本からの経済援助を引き出そうとする作戦のように思われます。
アメリカの分析では、経済的取引の材料にするため、アメリカ人観光客を拘束しているとのこと。
要は、身代金の要求をエスカレートさせているわけです。
日本政府との間でも、拉致被害者や特定失踪者の特定と早期帰還に向けて、水面下ではぎりぎりの交渉が重ねられている模様。
一刻も早く、拉致された同胞が全員揃って、閉ざされた国から開かれた祖国に戻ってこられるように祈らざるを得ません。