トルコ・日本国交樹立90周年を祝う「九死に一生」記念コンサート
トルコと日本は他の二国間では見られない友情の絆で結ばれています。
その歴史を踏まえ、新たな友好と協力のページを刻むイベントが昨夜、東京のNHKホールで開かれました。
題して「命をかけた救出劇:エルトゥールル号が結ぶ、日本とトルコの友情」コンサート。
1890年に和歌山県沖で起きたエルトゥールル号の遭難事故。
折から9月の台風に翻弄され難破したオスマン帝国の軍艦の乗組員を串本町の人々が必死で救助し、多くのトルコ人の命を救いました。
この物語はトルコの高校の教科書には今でも紹介されており、トルコが親日国である背景となっています。
(トルコのメリチ大使と共に)
時を経て、イラン・イラク戦争中の1985年、テヘランに取り残された日本人を救出するため、トルコ政府は航空機を飛ばしてくれました。
なんと、自国民より日本人を優先して脱出させるためです。
「海で受けた恩を空で返す」というトルコ国民の熱い心意気に他なりません。
折しも、本年は両国が国交を樹立して90年。
こうした友情の歴史を基に作詩、作曲されたのが「紀伊の国交響曲第5章“友情”」です。
日本・トルコ特別記念交響楽団による演奏会は感動と感謝の嵐を巻き起こしました。
9月29日には福岡のシンフォニーホールでも開催される予定です。
多くの皆さんに足を運んで頂き、日本とトルコの友情讃歌の輪に加わって頂きたいと思います。