エジプトのナショナル・デーで祈ったこと
昨日はエジプトのナショナル・デー。
都内のホテルを会場に盛大な祝賀会が開催されました。
本国では治安の悪化が懸念されていますが、祝賀会場にはエルズィメーティ大使の肝いりで、エジプトらしいピラミッドパワーを彷彿とされる演出があちこちに施されており、来場者の気持ちを和ませてくれました。
両国の国歌演奏に続いて、ピラミッドを形取ったお祝いのケーキの入刀式。
その後、乾杯という流れで進行。
ありがたいことに、小生は主賓として挨拶と乾杯の音頭を取らせて頂きました。
実は、小生の地元、鳥取砂丘で観光客を乗せて「即席の砂漠ツアー」を楽しませてくれている初代のラクダたちはエジプトから贈られたもの。
だいぶ年を取ってきましたが、「月の砂漠」を体験する上では欠かせない存在として、今でも観光客の皆さんに親しまれています。
思えば、水がほとんどない厳しい環境でも逞しい生命力を発揮するラクダは、オアシスまで案内してくれる実に頼もしい砂漠の命綱です。
小生、鳥取砂丘でラクダに慣れていたお陰で、これまで訪れた中東の乾燥地で出会った本場のラクダたちとはすこぶる相性良く接することができました。
そんな砂漠の友に思いを馳せながら、エジプトと日本の長い友好の歴史を再確認することに。
そういえば、駐日エジプト大使公邸には1864年にわが国の遣欧使節団のサムライたちがギザのスフィンクスの前で撮影した記念写真が飾ってあります。
エジプトの政情が一日も早く安定し、日本からの観光客が再び安心して本場の砂漠ツアーを満喫できる日が近いことを参加者一同と共に心より願った次第です。