カタールの地下鉄建設と安全運行に日本の技術を | 浜田和幸オフィシャルブログ Powered by Ameba

カタールの地下鉄建設と安全運行に日本の技術を

カタールからアブドラ・アリ・ルメイヒ外務次官が来日中です。


小生とは「ドーハ・フォーラム」を通じて以前からの親しい間柄。


今夜、カタール大使公邸にて同次官の歓迎夕食会が開かれました。


集まったのは主に中東アラブ諸国の駐日大使グループです。


お互い気心の知れた間柄のため、アルコール抜きでも意見交換会は大いに盛り上がりを見せた次第です。


ルメイヒ外務次官とビラール大使と共に


特に、2022年のワールドカップ開催に伴う建設ラッシュの行方は皆の関心事項。


地下鉄建設も6路線が計画されているため、ヨーロッパ勢と中国、韓国、日本といったアジア勢との間で熾烈な入札競争が展開中です。


当然、日本企業の高い技術レベルはカタール政府も認めるところ。


しかし、値段が問題です。


なぜなら、中国や韓国の企業は日本を圧倒する安さで勝負を挑んでいるからです。


これまでの入札では日本勢はすべて敗退しています。


何とか、日本企業の持ち味である安心安全の技術が採用されるよう、「路線別国際協力方式」を提案し、日本のシステムが勝ち残れるよう働きかけているのですが。


まだまだ長い時間がかかる交渉ですが、今宵、手ごたえを感じたことは確か。


官民協力案件としてオール・ジャパンで後押しをせねばなりません。