北遺族会による第9回の墓参訪朝を前に | 浜田和幸オフィシャルブログ Powered by Ameba

北遺族会による第9回の墓参訪朝を前に

本日、参議院議員会館にて「朝鮮北部地域に残された日本人遺骨の収容と墓参を求める遺族の連絡会」(北遺族連絡会)の第9回訪朝説明会が開かれました。


小生、人道的な観点から、日朝関係改善への道筋をつけたいと思い、同会の活動をずっと支援しています。


今回も家族会の横田滋前代表にもご出席頂き、北遺族会の正木会長を中心とした、粘り強い対北朝鮮交渉を激励して頂いたところです。


実は、北朝鮮領内には先の大戦の終戦前後に朝鮮半島北部で亡くなり、いまだ帰還できていない2万柱余りの日本人同胞の遺骨が残されています。




高齢化が進む遺族からは「線香の一本でも供養しなければ死んでも死にきれない」との声が絶えません。


とはいえ、国交のない国を訪ねることへの不安感もあり、さらには埋葬場所の特定が難しい状況にあるため、訪朝に二の足を踏む遺族も多いのが現実です。


(旧小野田セメントの社宅)


そんな厳しい環境にもめげず、北遺族会ではこれまで8回の遺骨収容と墓参の訪朝を実現させてきました。


次回の訪朝は来る6月の予定です。


北朝鮮の内部ではさまざまな変化が起きているようですが、こと北遺族会の訪朝計画に対しては一貫して真摯な対応が見られ、これまで墓参された方々は異口同音に「行って良かった」と帰朝報告をされています。


政府間の日朝交渉もようやく再開の運びとなりました。


拉致問題解決に向けてのハードルは高いままですが、両国間の数少ない民間交流のパイプであることは間違いなく、来月の墓参訪朝が実り多いものとなることを願わざるを得ません。