G20からGゼロの時代へ:最終勝者の座に就くのは誰か | 浜田和幸オフィシャルブログ Powered by Ameba

G20からGゼロの時代へ:最終勝者の座に就くのは誰か

今週も慌しく時が飛び去ったような感じです。


参議院では内閣委員会で仕上げた「国家公務員法の一部改正法案」が本会議で賛成多数で採択されました。


これで省庁の縦割りや天下りの弊害が改善されることになればと期待しています。


というのも今後は幹部職員の一元管理が可能になるからです。


従来の「省益優先」から本来の「国益優先」へ向けて、発想の転換が図られ、具体的には人事や研修のあり方が大きく変わるはず。


国際的に通用する人材育成も謳われており、日本の未来にとっては活用甲斐のある法律といえるでしょう。


さて、小生、こうした法案審議と並行し、さまざまな議員活動に精力的に取り組んでいる最中です。


例えば、明日(4月13日)から来日されるコソボのサチ首相の歓迎計画の支援。




国会議員の中で独立間もない同国を訪問し、大統領や首相と親しく交流しているのは小生ただ一人です。


また、今週は「アラブ・ウィーク」であり、各種の記念行事に参加しました。


中でも、オマーン大使館で開かれた「アラブ日本シンポジウム」は大盛況。




バーレンのハッサン大使の基調講演は参加者の関心をアラブ世界に釘付けにしたものです。


その最大のメッセージは「アメリカや中国の力だけで世界は動かない」というもの。


曰く「今やG20でもG7でもない。ましてやG2の時代は終わった。これからはG0(ゼロ)の時代だ」。




要は、主導国のいない「無秩序の世界」において、最終的な勝者は誰になるか、という問題提起に他なりません。


“日本人を妻に持つ大使の会”の新メンバーでもあるハッサン大使は「未来は日本・中東・北アフリカ(MENA)の連携にある」との明快な主張を展開。


参加者一同の脳細胞は強烈な刺激を受けました。