クリントン元大統領の宇宙的メッセージ | 浜田和幸オフィシャルブログ Powered by Ameba

クリントン元大統領の宇宙的メッセージ

先週、アメリカのクリントン元大統領が地球外生命体の存在について持論を語りました。


同氏は以前から事あるごとに「アリエ51」や「ロズウェル」に言及していたのですが、今回はより踏み込んだ発言であったため、世界中のUFO研究者の間では大きな話題となっています。




曰く「宇宙人の地球訪問がいつあっても驚かない。ただ敵対的なものでないことを願うばかりだ。しかし、万が一、非友好的な場合であっても、その結果、地球上の諸国民の対立が棚上げされ、人類が一丸となって対応するきっかけになれば、悪いことではないかも知れない」。


思い起こせば、レーガン元大統領も同様の発言を1987年の国連総会で行っていました。


今またクリントン氏がこうした発言を繰り返す理由は何でしょうか。


クリミア情勢を巡って、新たな米ロ対決の情勢が深刻化しているためでしょうか。


それとも北朝鮮や中国の軍事的拡張主義を押さえるためでしょうか。


いずれにしても、ロシア、中国、北朝鮮といった国々の内部事情を把握し、協力関係を構築するには地球的課題への共通の取り組みといった発想からの働きかけが欠かせないはず。


脅威の源泉が地球外生命体の飛来であろうと、環境、資源、人口、食糧問題であろうと、人類が危機感を共有し、真剣に対策を講じる必要があることをクリントン氏は訴えたかったに違いありません。


実はこうした問題提起を見事な筆致で表現していたのが故小松左京氏です。




『日本沈没』が有名ですが、彼の『見知らぬ明日(あした)』は、まさに宇宙人の襲来によって米ソ冷戦時代の国際社会が一枚岩になれるか、どうかを扱った空想社会科学小説です。


40年以上前に世に問われたものですが、今こそ再読する価値のある作品だと思います。