弥生時代を体験できる鉄の王国「妻木晩田遺跡」 | 浜田和幸オフィシャルブログ Powered by Ameba

弥生時代を体験できる鉄の王国「妻木晩田遺跡」

このところ日本の古代史にロマンを求める人が増えています。


新たな遺跡の発掘や新説の発表が相次いでいることも影響しているに違いありません。


そんな中、わが鳥取県大山(だいせん)町の「妻木晩田遺跡」にも歴史愛好家の目が向き始めています。


とはいえ、この遺跡の名前はなかなか読めないですよね。


「むきばんだ」と言います。


覚えて下さい。




日本海を望む丘の上にある、わが国最大級の弥生時代の集落跡です。


絶景を売り物にするゴルフ場の建設がきっかけで、鉄器が次々に出土しました。


そのため、東京ドーム33個分の広さ一帯を鳥取県が買い取り、「県立むきばんだ史跡公園」として再生させたというわけです。


すでに900棟を超える建物跡や30基以上の墳丘墓が発見されています。


特に、四隅突出型墳丘墓は他では見られません。


中国の歴史書『魏志倭人伝』に描かれた「山島に依りて国邑(こくゆう)をなす」という一文を彷彿とさせるもの。


小高い丘の上に立つと、まさに日本海の向こうに中国大陸が想像できます。


実際、割れ口がきれいに磨かれた中国製の破鏡も出土しています。




紀元前1世紀から紀元3世紀前半の弥生人の暮らしや精神世界、そして大陸や他の地域との交流に思いを馳せることができます。


なにしろ広大な公園です。


自転車を借りて思いっきり古代の空気を吸いながら走ってみて下さい。


細胞が覚醒すること請け合いです。


他にも発掘体験や火起こしは無料で楽しめます。


また、夏には弥生人の暮らしが体験できる宿泊プログラムも用意されています。


家族で古代人の生活を満喫されては如何でしょうか。