拉致被害者の帰国11年目を迎えて
昨日、安倍首相は所信表明演説の中で、「拉致問題については、私の内閣で、全面解決に向けて、全力を尽くしてまいります」と明言されました。
たまたま10月15日は北朝鮮に拉致されていた日本人5人が帰国を果たしてから11年目に当たる日。
昨年は10年目ということで、政府もマスコミも拉致問題を大きく取り上げたものです。
しかし、今年は様変わり。
ほとんど話題になりませんでした。
風化現象が気になります。
そんな中、昨日、第11回「北遺族連絡会」墓参訪朝報告会が開かれました。
この連絡会は戦後67年にわたって北朝鮮地域に残されたままの日本人遺骨の収容と墓参の実現を目的に2012年10月に発足したものです。
これまでも国交のない中、日本政府や北朝鮮政府との複雑な折衝を重ね、日本人遺骨の実態調査や墓参団の派遣を実現してきました。
とはいえ、日本の政府やマスコミは北朝鮮に対しては厳しい制裁を課している手前、批判的な視点で捉えることが多く、北遺族連絡会の活動に対しても偏見に根ざした捉え方がなされる場合があるようです。
残念なことだと思います。
昨日の報告会には「拉致被害者家族会」の横田滋氏や蓮池透氏らも参加し、日本政府の対応や国会の「傍観者」的な姿勢について苦言や提言を述べて頂きました。
身につまされる話ばかりで、何としても一刻も早い問題解決を図らねばと思わざるを得ません。
そのためにもお互いに真摯な話し合いの場を確保する必要があります。
今後、北遺族連絡会では流れを変えるため、文化・スポーツ面での交流も積極的に働きかけていく計画のようです。
小生もできる限り全力を尽くして応援していきたいと考えています。