CIAの機密文書に見る「UFO」研究
先週、ロサンゼルスの郊外、ジョシュア・トリーにて「砂漠で宇宙とコンタクト」と題するセミナーが開催されました。
その目的は古代から地球上に残されている宇宙からのメッセージを読み解くこと。
古くて新しいテーマを解読しようと、大勢の参加者が世界中から集まったといいます。
そんな国際会議にタイミングを合わせたかのように、米中央情報局(CIA)の機密文書「U-2とOXCART計画(1954年~1974年)」が機密指定を解除され、その内容が公になりました。
それまでマニアの間では「世界最大のオープン・シークレット」と呼ばれてきた「エリア51」の存在が、この米政府の文書で確認されたのです。
「エリア51」とは地球に不時着した未確認飛行物体(UFO)や宇宙人を搬入し、米軍が密かに研究しているとされるネバダ州の立ち入り禁止区域のことです。
今回公開された文書の中には「U-2、UFO並びにブルー・ブック作戦」と称する章があります。
UFOファンにとってはたまらないプレゼントでしょう。
とはいえ、そこだけ読んでも、UFOや宇宙人が収容されているかどうかは判然としません。
思い起こせば、2005年、クリントン大統領が「エリア51」について最も興味深い発言をしています。
曰く「ネバダにある施設は本物だ。宇宙人が乗ってきた飛行物体があることも間違いない。実際、人を派遣して、その正体を確認してみた」。
ただ、同大統領も存在は明らかにしていますが、「エリア51」でどのような研究が行われているかについては口を噤んだまま。
カーター大統領の時には、この「エリア51」がイラン人質救出作戦の訓練に使われたとのこと。
また、ソ連時代にはスプートニク13号による偵察の対象になったとも。
それやこれやで、ジョシュア・トリーのセミナーは「エリア51」を巡って議論百出。
知的想像力を大いにかき立てられた参加者は、来年もこの地で情報交換を継続することを約したそうです。
真相はいまだ未確認ですが、こうした文書を見る限り、米政府の宇宙人に対する取り組みは極めて真剣だということは伝わってきます。