「高校生国際美術展」にて世界の平和を願う
世界中の高校生による美術作品の展覧会が国立新美術館で開かれました。
外務省や文化庁の後援を得て開催された催しです。
今回で14回目となります。
美術作品も書道作品も、いずれも力作揃いで、見る者を圧倒するばかり。
内閣総理大臣賞を受賞した静岡県立伊東高校の稲葉麻衣さんの「高校生の時間」と題した絵画も印象的でしたが、ロシアやミャンマーなど世界各国の若者たちの着想や色使いも見ていて飽きません。
イスラエルの高校生の作品には何となく厳しい国際環境を彷彿させるものを感じました。
一方、カンボジアやラオスの高校生の作品からはほのぼのとした気持ちが伝わってきます。
中でもユニークだったのはエジプトの生徒たちの作品。
このところ軍事クーデターによって政権が交代するなど混乱状態が続いているエジプトですが、若者たちの描く作品にはユーモラスなものが多く、ほっとさせられました。
そうした絵画に描かれたように、彼らの未来が希望に満ちたものであるように祈ります。
絵や書を通じて世界の高校生たちが互いの生活や文化を理解し合うことは、またとない国際交流の場。
互いの美意識を競い合うことは平和への近道だと痛感しました。