スノーデン亡命事件の背景 | 浜田和幸オフィシャルブログ Powered by Ameba

スノーデン亡命事件の背景

アメリカによる組織ぐるみの電波傍受や盗聴の実態を暴露した元NSA(国家安全保障局)職員のエドワード・スノーデン。


モスクワの空港に滞在しているといわれていますが、真偽のほどは定かではありません。


カモフラージュの可能性もあります。


香港情報によると、スノーデンはモスクワには入っていないと言います。


また、ここにきてアメリカから国外退去を命じられ、現在モスクワにいる元ロシアの女性スパイ、アンナ・チャップマンが突然、「スノーデンさん、私と結婚して下さい」とプロポーズ。実に不自然極まりない茶番劇としか思えません。


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(スノーデンにプロポーズしたロシアの元スパイ)

いったい、スノーデン事件の核心は何なのでしょうか。


小生に言わせれば、国家による盗聴工作は当たり前のこと。


今から13年前、拙著『ネット・ウォーズ 』(PHP新書、2000年)にて、NSAによる日本大使館等に対する電波傍受の実態はすでに詳しく紹介した通りです。


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問題は国家機密を扱う厳重な部署から、一介の職員が厳しいと目される監視の目をくぐり抜け、情報をいとも簡単に持ち出したという点に尽きます。


この点にメスを入れない限り、国家の情報戦略は成り立ちません。


わが国にとっても大きな教訓を投げかけているといえます。