日本海で始まった史上最大の「中ロ」海軍演習
昨日から1週間の日程で、中国とロシアによる過去最大の海軍演習が始まりました。
場所は日本海です。
ウラジオストックに結集した20隻の艦船や潜水艦に加え、航空機やヘリコプターを動員する、大規模なもの。
今回は対潜水艦攻撃と接近戦の能力アップが狙い。
敵の艦船を乗っ取る訓練も行われるとのこと。
このところ中国は日本以外の周辺諸国との軍事演習を強化しています。
なかでもロシアとの関係は急拡大を遂げており、日本包囲網を形成する意図も感じられるほどです。
まさに「日本海の波高し」といった様相ですが、現在進行中の参議院選挙ではどの候補者も中国とロシアによる日本海での軍事演習に関心を払っていないようです。
実は、海軍演習に次いで、7月27日から8月15日にかけては陸軍の共同演習も予定されています。
なにしろ、習近平国家主席は初の外国訪問先にロシアを選び、ロシア国防軍作戦司令本部を外国政府要人としては初めて訪問しました。
その結果、ロシアからの最新兵器の購入額はウナギ登り。
2009年には8億ドルでしたが、昨年には21億ドルにまで増えています。
恐らく、今後は更に増えると見られます。
こうした事態を受けて、台湾では7月8日から12日まで中国軍による台湾侵攻に対する反撃のための図上演習が行われ、米軍も参加する予定となっています。
その背景には「中国が初の空母・遼寧号とJ-15ジェット戦闘機を投入し、2017年には台湾への軍事作戦を実行する」との分析があるようです。
参議院選挙ではアベノミクスと憲法問題が主要な論点と見なされていますが、外交・安保も国の根幹にかかわる重要テーマのはず。
論議が深まることを期待しています。