「鉄の女」こと、サッチャー元首相の逝去を悼んで
「鉄の女」と異名をとったイギリスのサッチャー元首相が亡くなられた。
首相として初来日された際にお話を聞く機会があり、その若干甲高いが歯切れのよい言葉遣いに感銘を受けたものです。
長引く「英国病」を払拭するため、福祉政策にメスを入れる思い切った自由主義政策は大胆そのものでした。
後に「サッチャリズム」と呼ばれるようになった「働かざる者、食うべからず」に代表される緊縮政策は、当初こそ反発と混乱を招いたものの、ショック療法として経済の立て直しには大きな効果を発揮したものです。
フォークランド戦争での機敏な決断やソ連の崩壊につながったゴルバチョフ書記長との駆け引きの巧みさは快刀乱麻としか言いようのない見事なものでした。
女性初の首相として見た目にも気を遣い、２週間で８キロのダイエットにも成功。
マスコミ対策も万全でした。
首相を退任された後も、日本の英語学校の広告塔を務め、クイーンズ・イングリッシュの普及に一役買って出られた勇気というか茶目っ気には脱帽したものです。
晩年は映画になったように、不本意な場面もあったようですが、彼女の果たした歴史的役割と実績は英国の歴史に燦然と輝き続けることは間違いありません。
享年８７歳。
ご冥福をお祈り申し上げます。
さて、小生、明日からベトナムを訪問することになりました。
そのため、数日間は本ブログを休ませて頂きます。