日本の誇る郵便局の新たな使命
わが国の郵便事業は100年を超える歴史がある。
年賀状に限らず、全国どこでも郵便物を安心して受け取れる。
日本人にとっては当たり前の集配、配達サービスだが、世界的に見ると、極めて稀な得難い高品質のサービスである。
中国でもロシアでも、郵便物が途中でなくなるのは日常茶飯事。
たとえば、わが国の外務大臣が数年前、モスクワで買ったお土産物を試しに郵送したところ、半年経っても日本に届かず仕舞い。
調査してもらったが、結局、行方不明で終わり。
これでは商売にならない。
アジアやヨーロッパでも似たようなケースがしばしば見受けられる。
こうした国々からは日本の優れた郵便サービスを技術移転してほしいとの要請がしばしば届く。
わが国では常識となっている郵便番号制度や仕分け機なども、多くの国々では「高嶺の花」。
最近、「クール・ジャパン」といって、日本のアニメやファッション、そして和食などが「世界に売れる日本発のソフトパワー」として注目を集めている。
しかし、日本式の郵便サービスも決して引けを取らない。
今こそ郵便事業を海外に売り込む時代といえよう。
そうした郵便事業を長年にわたって支えてきたのが全国郵便局長会である。
(右:黒田会長、左:二村専務)
たまたま現在の会長、黒田敏博氏と小生は高校の同窓。
同じ釜の飯を食った間柄といっても過言ではない。
さまざまな機会に郵政事業の今後について意見を交わしている。
全国2万4000箇所の郵便局のネットワークを活かし、防災や教育の活動拠点にしたいと構想を練っている最中だ。