道路も自動車も新たなエネルギー源になる!
先日の「山陰近畿自動車道サミット」に出席して思った。
道路や自動車の役割も時代と共に変化するに違いないと。
現在、全世界に伸びる道路は3400万キロ。
これは地球と月の距離の90倍だ。
2車線道路の場合、1キロの建設に2.5トンのコンクリート用砕石が必要となる。
いわば、道路は世界最大の鉱山に他ならない。
この人工鉱山に自動車を加えると、世界の二酸化炭素の排出量の22%になる。
加えて、自動車を走らせ、建設工事に必要な燃料供給が今後は先細る事態を考えると、道にも車にも新たな機能を加味させないと、エネルギー、環境の両面から自動車社会は成り立たなくなるだろう。
(倉吉の石田市長、三朝の吉田町長らと未来の自動車と道路について意見交換)
世界の主要油田800か所を個別調査した結果、埋蔵量の急速な減少が明らかになった。
今後25年以内に、サウジアラビアが4つ生れなければエネルギー需要はもたない。
その観点からも既存の油田の権益確保やシェールガス開発に拍車がかかるはず。
これは熾烈な争奪戦を意味する。
アルジェリアのガス田をめぐる動きも、そうした観点から捉えておく必要があろう。
そこで、新たな発想が求められる。
既存の道路の補修や新規着工の道路に関しては、発電可能な建設資材を投入し、道路そのものをエネルギー供給源に転換するというもの。
すでに一部の国では実験が始まっている。
安倍総理は日本の技術で「世界1を目指す」と高らかに宣言された。
iPS細胞だけではなく、こうした社会インフラの分野でも世界のトップランナーを目指したいものだ。