ネットで燃え上がるヒラリー・クリントン国務長官潰し | 浜田和幸オフィシャルブログ Powered by Ameba

ネットで燃え上がるヒラリー・クリントン国務長官潰し

政治家にとっては健康情報が命取りになることがある。


ささいな病気であっても、かん口令を敷き、表面的な健康状態を装うことが多い。


わが国でもそんな事例を見聞することはよくあるが、アメリカでも同様と言えよう。


ここ数日、大きな話題となっているのがヒラリー・クリントン国務長官の病状である。


国務省による公式発表では、「血栓が右耳の後ろの頭骸骨と脳の間にある静脈にできており、血栓の溶解剤を投与が完了すれば退院できる見通し」とのこと。


しかし、そのような公式見解を鵜呑みにしている人々は少数派に過ぎない。


見舞いを終え、病院から出てきた娘のチェルシーの表情が病状の深刻さを印象付けている。


去る12月に予定されていた「シリア・フレンズ会合(閣僚級)」や「ビーメラ」と呼ばれる、G8とアラブ諸国との国際会議も相次いでドタキャンしたクリントン国務長官。


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(元気な頃のヒラリー・クリントン国務長官)


小生もモロッコやチュニジアでの再会を楽しみにしていたが、「体調不良」と聞かされ、「激務のなせる技に違いない」と心配していた。


とはいえ、その後ワシントンから届く情報に接すると、これは単なる健康問題に止まらない、アメリカ外交の深層に係わる激烈な権力闘争の様相を呈していることが明らかになってきた。


背景に隠されているのは昨年9月、リビアで起こったアメリカ大使殺害事件。


ネット上では「テロ集団によって4人のアメリカ大使館員が犠牲になった責任は警備を怠った国務省、すなわちクリントン国務長官にある」とした上で、「1月に議会で開かれる予定の真相究明委員会での証言を回避するための仮病」と断定するような過激なクリントン批判が横行しているのである。


アメリカの歴代国務長官の中では最も高い評価を得ており、アメリカ初の女性大統領として「2016年待望論」も高まっていたヒラリー。


そんなヒラリーの実績を葬り、次期大統領としての芽を潰そうとする動きなのかも、と憶測が広がっている。


これまで数多くのスキャンダルや難局を乗り越えてきたヒラリー。


どのようなカムバック劇を見せてくれるものか。