音楽の力でバルカンに民族融和と平和をもたらす指揮者・柳沢寿男氏 | 浜田和幸オフィシャルブログ Powered by Ameba

音楽の力でバルカンに民族融和と平和をもたらす指揮者・柳沢寿男氏

先般、コソボを訪問し、「監督下の独立終了」式典に参列したことをお伝えした。


そのコソボを中心に音楽を通じて民族融和を実践している指揮者の柳沢寿男氏がバルカン室内管弦楽団を率いて来日。


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(楽団員らと挨拶をする柳沢寿男氏)


同楽団はセルビア、アルバニア、マケドニア、ボスニアなど対立してきたバルカン半島出身の多民族の音楽家が心を一つにしようと、柳沢氏の呼びかけで2007年に生れた。


旧ユーゴスラビアが崩壊し、血で血を洗う民族紛争が多くの悲劇をもたらした。


その傷を癒し、新たな未来を踏み出すきっかけに、万国共通の音楽の力を活かそうという発想と行動力には感銘を受けた。


彼らが奏でる演目の一つに「夕焼けの向こうに」という曲がある。


これは関東大震災の焼け野原から楽譜が見つかったという「夕焼小焼(ゆうやけこやけ)」のメロディーをもとに、柳沢氏が音楽家に依頼し管弦楽曲に編曲した作品。


関東大震災から立ち上がった人々と紛争後のバルカン半島の人々を重ね合わせた「郷愁と勇気」をテーマにした曲である。


日本政府は柳沢氏の活動を高く評価し、文化無償資金協力の一環として楽器を提供している。


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ホジャイ外相とコソボフィルハーモニー交響楽団楽器整備計画に署名)



いかなる国にも本拠地を置かないバルカン室内管弦楽団は、「音楽が世界をむすぶ共通の言語」という願いを込めて世界各地で演奏活動を続けている。


今回は以前から柳沢氏の活動を支援している東京杉並ロータリークラブの創立25周年記念の会に合わせて、演奏会を各地で開催。


厳しい経済環境の中、歴史観と使命感をもって民間外交を展開している柳沢寿男氏とピアニストの美華子夫人。


ますますのご活躍を期待し、今後も支援活動を続けていきたい。