現代に息づく騎士道精神 | 浜田和幸オフィシャルブログ Powered by Ameba

現代に息づく騎士道精神

聖マウリツィオ・ラザロ騎士団をご存知だろうか。


騎士団といってもピンとこないかもしれないが、アーサー王の長編冒険物語と円卓の騎士たちが聖杯を探し求める話ならご存知の方も多いに違いない。


古くからよく知られている騎士団には、十字軍の時代に創設され、ローマ法王の大勅書によって合法化されたマルタ騎士団、テンプル騎士団、チュートン騎士団、そしてラザロ騎士団などがある。


彼らの使命は本来、巡礼者がキリスト教の聖地を旅するのを守ることであった。


現代においては、騎士団の主な目的は貧しい人々や病気に苦しむ人々を助けることに置かれている。


キリスト教の慣習に基づき、慈善活動に取り組み、模範的な日常生活を通じて、より良き世界を作るために奮闘することが求められているわけだ。


さて、聖マウリツィオ・ラザロ騎士団であるが、こちらは1434年に創設され、現在、議長を務めるのはイタリアのナポリ公爵ヴィットリオ・エマヌエレ・サボイア殿下。


世界40カ国に支部を有し、会員数は4000人を誇る。


アメリカのヒラリー・クリントン国務長官もレギュラー・メンバーの一人である。


イタリアの初代国王の王家サボイア家では同騎士団の創設以来、公共の福祉、科学や芸術、そして経済活動に特に功績のあった人々にナイトの称号とともに、「聖マウリツィオ・ラザロ勲章」を授与している。


これまで、わが国では明治天皇、大正天皇、昭和天皇、山形有朋、伊藤博文、桂太郎といった皇族、政治家をはじめ、丹下健三、長嶋茂雄といった各界の著名人が受勲。


国際社会において隠然たる影響力を行使している組織である。


現在、日本支部長を務めているのが外交評論家として有名な加瀬英明氏。


同氏のお誘いを受け、東京で開かれた「ナイト称号受勲式」に参列する機会を得た。


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今回、栄えある受勲者となったのは物流会社経営に大きな手腕を発揮している丸山氏。


厳粛な式典と和やかな祝賀会に参加し、今に息づく礼節と名誉を重んじる「騎士道精神」に触れ、大いに鼓舞されるものがあった。