007と金正恩氏をつなぐ糸 | 浜田和幸オフィシャルブログ Powered by Ameba

007と金正恩氏をつなぐ糸

今年はジェームズ・ボンドこと「007」にとっては久しぶりに忙しい年になりつつある。


先月行われたロンドン・オリンピックの開会式では、女王陛下に付き添い、ヘリコプターから飛び降りるという派手なパフォーマンスが記憶に新しい。


そして、映画007シリーズの50周年を記念する第23作「スカイフォール」が間もなく公開される。


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3年前に経営不振に陥ったMGMが起死回生を賭けて製作中の大作といわれ、ヒットすれば同社の上場にも可能性が生まれると期待が高まる。


ところで、世界には007のファンが多いと思うが、実は北朝鮮の若き最高指導者、金正恩氏も幼い頃からジェームズ・ボンドに憧れていたという。


10代から外国製のタバコやお酒を嗜み、ローラーブレードやジェットスキーを楽しんでいた模様だが、英国のヒーロー映画に影響を受けたのかもしれない。


また、あまり知られていないが、ピョンヤンでは英国の大使館が長年、活動拠点を設けており、北朝鮮との貿易や文化交流に力を注いでいる。


わが国が経済制裁を実行しても、英国はじめ欧州や中東の国々が北朝鮮との経済関係を強化しているため、制裁の効果は限られたものでしかない。


こうした事態を打開するにはどうすればよいのか。


これまで、わが国は6カ国協議の枠組みの中で北朝鮮との交渉や協議を進めてきたが、今後は、より広範なプレーヤーを巻き込んで対応策を講じる必要があるだろう。