発明王エジソンに学ぶ
世界の発明王トーマス・エジソンの下で5年以上も設計図を描いていた日本人がいる。
彼の名は岡部芳郎。
明治17年、神戸生れ。
アメリカへの遠洋航海の途上、急性盲腸炎に罹り、ニューヨークで下船を余儀なくされた。
ところが不思議なご縁で、エジソンの下で働くことになった。
その間の経緯は拙著『快人エジソン』(日本経済新聞社)で紹介した通りである。
実は、その岡部氏の孫にあたる岡部芳彦・神戸学院大学准教授と、これまた不思議なご縁で結ばれ、「現代に生きるエジソンのメッセージ」を再検証することに。
(岡部芳彦氏と共に)
具体的には、神戸に拠点を持つサンテレビで特番を制作することに。
その一環としてインタビューを受けた。
岡部教授が持参された当時の岡部芳郎氏が制作された絵葉書や小生が所有するエジソンの日記を肴に未来志向の話で大いに盛り上がった。
100年前のアメリカ議会も「決められない状態」に陥っていた。
そうした状態に怒り、政治家の決断を促す投票装置を発明したエジソン。
わが国でも政界再編へのうねりが巻き起こりつつある。
天界のエジソンならどんな新たな日本向けの発明を考案するだろうか。
そんな話題を含め、楽しい番組に仕上がったと思う。
秋になるらしいが、放送をお楽しみ頂きたい。