中国海軍初の大型空母の名前は?
中国では古くから「名前を正しく付けないと、勝負に勝てない」との言い伝えがある。
そんな中国で、同国初の空母の命名をめぐって熱い論争が巻き起こっている。
もともとウクライナから購入し、本年10月1日の建国記念日に正式な就航が予定されている空母。
試験航海を繰り返し、大連港での修復、補強作業も終わり、中国海軍では乗員の訓練や装備の最終調整に余念がないようだ。
問題はこの大型空母の名前である。
当然、こんな旧ソ連時代風の名前を引き継ぐわけにはいかない。
そこで明代の軍神にちなんだ「シーラン」が有力視されていたが、ここにきて新たな名前が急浮上。
驚くべきことに、建国の父である「マオ・ツートン」や経済発展の父と目される「トン・シャオピン」といった代替案を蹴散らし、一躍最有力候補に躍り出たのは何と「ティアオユイタオ(釣魚島)」。
わが国固有の領土である尖閣諸島のことである。
勝負に勝つためネーミングにこだわる中国の本心はどこにあるのだろうか。
香港の活動家らが違法上陸したばかりだが、これらの“活動家”は香港で中国の国旗を焼いたり、中国企業をゆすったりする反政府活動家であった。
中国政府にとっては煙たい存在のはず。
彼らの暴力、違法行為のターゲットを外に向けようということであろうか。
これでは日本攻撃に対し間接的な「お墨付き」を与えているのと同じだ。
日中の友好、戦略的互恵関係にとってプラスのはずがない。
間もなく大海に進出する中国海軍初の空母。