「ハーバード白熱教室」を彷彿とさせる「外務省の日」 | 浜田和幸オフィシャルブログ Powered by Ameba

「ハーバード白熱教室」を彷彿とさせる「外務省の日」

最近、イラクの北部では宗派対立に根差したテロによる犠牲者が増えている。


この週末にも100人を超える死者が出た模様だ。


とはいえ、バスラなど南部地域では石油資源を活かし、経済再建が軌道に乗りつつある。


イラクでは戦争直後から日本に対する期待が大きく、港湾施設のある南部を中心に日本企業の進出の動きも活発化。


外務省としても、JICAや日本企業への支援活動を強化している。


バグダッドの日本大使館に加えて、バスラには日本企業を支援するための現地スタッフを新たに常駐させるようになった。


こうした経済活動を通じて、イラクの安定と発展に寄与するのが日本外交の狙いである。


そんな折、東京では「外務省の日」(7月19日)にちなんだ記念行事が行われた。


第1部は殉職者の追悼式典。


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イラクで犠牲となった奥大使や井ノ上書記官を含め、外交官として活動中に命を失った方々の御霊に全省をあげて哀悼の誠を捧げた。


第2部は日本と世界の交流に功績のあった方々の表彰式と懇親会。


こちらは飯倉公館が会場で、ブラジル日本文化福祉協会の森口イグナシオ忠義氏やロシアと日本の学生交流に長年尽力されてきたサブリナ・エレオノーラさんなど多彩な活動歴の皆さんからユニークな経験談をお聞きすることができた。


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(森口イグナシオ忠義氏親子と共に)


第3部は外務省の講堂が舞台。勤続35年を迎えた方々を中心に、百戦錬磨の外務省OBも加わり、現役とOBがともに明日の日本外交を熱く語る、賑やかな会が催された。


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小生は全ての催しに最初から最後まで参加し、多くの方々から新たなエネルギーを頂いた。


特に、大使経験者の方々からは現役に対する激励に加えて、政治と外交のあり方に関する貴重な提言やアドバイスを頂くことができ、実に有意義な会合となった。


あたかも「ハーバード白熱教室」の出前講座かと思えるような雰囲気。


日本外交の層の厚みを実感した1日である。