グルジアから「永遠のスター」が来日!
今年は日本とグルジアが国交を樹立してから、ちょうど20年目にあたる。
(ベシッゼ大使と共に)
ヨーロッパとアジアの十字路に位置するグルジア。
カフカス山脈の麓にたたずむ、北海道より少し小さいくらいの面積だが、こと舞踊に関しては世界に冠たるバレエ大国である。
バレエ史に燦然と輝くジョージ・バランシン、ワフタング・チャブキアーニの生地としても知られ、民族舞踊の豊かさでは国際的な注目を集めるお国柄。
そんな音楽と舞踊文化を誇る国から、「永遠のスター」と呼ばれるニーナ・アナニアシヴィリが来日した。
首都トビリシで生れ、モスクワのバレエ学校で薫陶を受けたニーナ。
デビュー以来30年が経つが、世界中で「奇跡のバレリーナ」とか「真紅の大輪のバラ」と絶賛を浴びてきた。
現在は、グルジア国立バレエの芸術監督を務めると同時にトップダンサーとしても活躍中。
まさに、グルジアを代表する文化外交の花形である。
日ごろから「バレエという芸術は国境を超える」と語る。
しかも彼女の夫は現役の外務大臣。
昨日、上野の東京文化会館で開かれた「白鳥の湖」の公演はニーナのファンで超満員となった。
玄葉光一郎外相とともに鑑賞し、終演後のレセプションでは親しく言葉を交わすことに。
踊り終わった直後にもかかわらず、「日本との国交樹立20周年という記念すべき機会に来日でき、大変嬉しい。
近く首相や外相も訪日する予定。
今後ともグルジアと日本の関係が一層緊密に発展することを願う」と堂々たる挨拶。
円熟期を迎えたニーナ、そして彼女が手塩にかけて育ててきたグルジア国立バレエ団の清新な舞台には皆が引き込まれた。
馴染みの深い「白鳥の湖」だが、ニーナによる新解釈が加えられ、これまでにない斬新な演出が光っている。
鳴りやまぬカーテンコールの嵐が、その大成功を証明していた。
ニーナの東京文化会館での舞台は6月27日、7月19日、7月21日と続く。
日本ではこれが見納めになるかも。
是非、お見逃しなく。