糖度15%のスイカにアラブの大使は舌鼓!
アラブ諸国の大使ら10人による鳥取県内視察ツアーは続く。
次なる訪問先は県の中央に位置するJA鳥取中央スイカ選果場。
全員が度肝を抜かれた。
というのも近隣の200軒ほどの農家から搬入される大量のスイカがベルトコンベヤーの上で、大きさ、形状、糖度別に整然と仕分けされ、箱詰めされているからだ。
その数、何と260万個。
アラブの人々はスイカ好きで知られるが、「これほど機械化が進んだ選果場は初めて見た」と、大騒ぎ。
しかも、現場で試食させて頂いたスイカのなんと甘くて美味しいことか。
ほぼ全員の大使たちがその場で注文することになった。
当地、北栄町のスイカはかつて中東のドバイへ輸出され、1玉が3万5千円を超える高値で取引されたことも。
最近はそんな高額で売買されることはないようだが、砂漠の民にとって瑞々しいスイカは垂涎の的であることに変わりはない。
口々におほめの言葉を発して頂いた。
甘さを測定する糖度センサーにも関心が集中。
「どうやって外から甘さを測るのか」など、質問が相次いだ。
案内して頂いた鳥取中央農業協同組合の栗原隆政代表理事専務による説明に納得し、「やっぱり日本は凄い」「農家の汗と先端技術の融合が素晴らしい」と、感嘆の声がわき上がった。
油はあっても、水が少ないアラブ諸国にとって、日本の地方で発見した人やモノは砂漠で見つけたオアシスのようなもの。
お互い大事に育てたいものだ。