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北朝鮮:ミサイル失敗後の「次の一手」

北朝鮮のミサイル発射は失敗に終わった。


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現在、韓国とアメリカ軍が落下したミサイルの残骸の回収作業を進めており、打ち上げ失敗の原因の解析とともに、「衛星物語」が本当だったかどうかを解明することになるだろう。



一方、北朝鮮は今回の打ち上げ失敗は「単なる技術的な不具合」として処理することで、明日に予定されている「太陽節」の祝賀行事には影響を及ぼさないようにする考えだ。


それどころか、今回の打ち上げは宇宙開発計画の一環であり、建国の父である金日成、金正日からの遺訓を受け継ぐものとし、失敗の教訓から学び、更なる前進に結びつけねばならない、と豪語するに違いない。


金正恩が最高指導者に就任してからというもの、核開発に携わってきた軍人が軒並み昇進している。


このことからも、北朝鮮は新体制の下でも核やミサイルの開発を放棄する意向はなさそうだ。


用心すべきは、今回の打ち上げ失敗を目の当たりにし、日本をはじめ世界が「なんだ、北朝鮮の技術力は大したものではない。恐れるに足らない」と、北朝鮮の脅威を過小評価すること。


金正恩は「GPSを使ったミサイル誘導システム」を大学の卒論テーマに選んだほどで、周りを固める核兵器開発の専門家とともに「次の一手」を強かに構想しているはず。


油断禁物である。