オリンパスの粉飾決算事件は氷山の一角 | 浜田和幸オフィシャルブログ Powered by Ameba

オリンパスの粉飾決算事件は氷山の一角

「誰かを騙して得た食べ物は蜜の味がするが、いずれ口の中は砂利まみれになる」。


これはソロモン王の言葉だが、オリンパスの巨額粉飾決算事件で、旧経営陣や指南役が相次いで逮捕される展開を目の当たりにし、あらためて「法律を無視すれば、刑務所の食事という砂利を味わうことになる」という教えが思い起こされた。


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海外でもワールドコムやエンロンの不正会計処理事件など「ホワイトカラー犯罪」は記憶に新しいが、規模の大小に関係なく、また国内外を問わず、非道な行為には必ず天罰が下るということであろう。


今日の厳しい経済情勢の中で、多くの経営者や従業員が生き残りをかけて熾烈な戦いを重ねている。


その過程で「結果がよければ、すべてよし」といった誘惑に駆られる場合があるに違いない。


かつて「ケチンパス」と揶揄されたほどの慎重かつ誠実な企業風土で知られたオリンパスであったのに、バブル期の財テクに失敗した損失隠しのため、「飛ばし」の蜜に引き寄せられてしまった。


挙句の果ては、アリ地獄に陥ることに。


一度不正に手を染めると後戻りができなくなる。


歴代の経営者には各々言い分があるのだろう。


しかし、「結果が手段を正当化する」ことはありえない。


このことを肝に銘じておかねば、遅かれ早かれ残酷な現実に直面することになるだろう。


不当な手段をもちいて利益をあげれば、必ず命を失うことになる。


政治の世界でも同様だ。