ニホンオオカミとの出会い
日本から消え去ったモノは多い。
その一つにニホンオオカミがある。
遠吠えの習性で知られていたが、その生態が明らかにされる前に絶滅してしまった。
剥製すらほとんど見当たらない。
まさに幻の生き物だ。そんな珍しいオオカミの剥製にばったり出会った。
毎週木曜日の夕方、全国放送している「マーケット・トレンド」(ラジオ日経)のスタジオ横の応接間。
普段使われることのない部屋の片隅に、あたかも息をひそめるかのごとく静かに佇んでいた。
どんな経緯で持ちこまれたのか。
番組の担当者に聞いても分からない。
しかし、日本中に電波を遠吠えのように響かせて送りたい。
そんな思いを込めてラジオ日経が放送を開始した頃にはシンボルとして使っていたらしい。
日本という国も野田新政権も情報発信力が問われている。
ニホンオオカミのような雄叫び力を取り戻したい。
新総理には泥の中に潜り込むのではなく、世界に向かって吠えまくってほしい。
その舞台として今週の国連総会はうってつけ。
「3・11大震災」に際し世界から寄せられた支援への感謝の気持ちを伝えるとともに、復興に向けての熱い闘魂をアピールしてもらいたい。