スー・チーさん、66歳の誕生日を祝う
昨日はミャンマーの民主化運動のリーダーで、ノーベル平和賞の受賞者、アウン・サン・スー・チーさんの誕生日であった。
1945年に旧ラングーン(現ヤンゴン)で生まれた彼女は66歳の誕生日を22年ぶりに家族や友人と祝うことができたようだ。
長年、自宅軟禁状態にあった彼女は1999年に死亡した英国人の夫マイケル・エアリス氏の死に際にも立ち会うことが許されなかった。
彼女が常に髪飾りとして添えている花は亡夫と誕生日ごとに贈り合っていたもの。
今回、晴れて自由の身になったスー・チーさんに会うため、英国在住の息子キム・エアリス氏(33歳)が訪ねてきた。
これに勝るバースデー・プレゼントはなかったであろう。
軍部による独裁体制が続くミャンマーでは、いまだ2000人を超える政治犯が獄中に留め置かれている。
スー・チーさんは今月から国内を遊説して回り、一層の民主化を求める活動を再開するという。
小生は、これまで何度かミャンマーを訪問し、同国の資源開発や輸送ルートの開拓について、アメリカや中国の関与のあり方を探ってきた。
その中で、軍事政権の抱える問題を考えつつ、さまざまな民間団体と接点を重ねてきた。
かつてビルマと呼ばれたアジアで最も日本的な価値観が色濃い国。
それがミャンマーである。
軍事独裁体制は決して国民性に似合っていないはず。
日本食が大好きで日本語も勉強してきた大の親日家のスー・チーさん。
彼女がこれからどのような活動を行うのか。
ミャンマーの未来を大きく左右するに違いない。
彼女の益々の活躍を期待し、日本からバースデー・メッセージを送った次第である。