今日も「ああ無情!」国会 | 浜田和幸オフィシャルブログ Powered by Ameba

今日も「ああ無情!」国会

このところ、国会での審議は頭にくることが多い。


今朝も大勢の皆さんから「こんなおかしな話はない」とメールを頂いた「日韓図書協定」に関する討論と採決が行われたが、明らかに日本の国益を軽視する協定がいとも簡単に通ってしまった。


賛成が145票。反対が86票。


要は、自民党以外は皆「日本より韓国の国益を優先する」というわけだ。


まさに「ああ無情」の心境である。


気分を変えて、午後の予算委員会に臨む。


今日は原発事故に関する参考人質疑が行われた。


各党から推薦された4名の専門家に対して、実に幅広い観点から「生々しい」質問が投げかけられた。


政府の対策本部からはお声のかからない専門家であるだけに、ストレートに原発事故対応の問題点を指摘して頂いた。


非常に参考になる指摘も多く、被害の収束に活かしていかねばと思った。


たとえば、福島県全体が放射能に汚染されていることに鑑み、事故処理に当たっている現場の関係者のみならず、被爆医療の観点から全県民の健康診断を実施し、早期発見・早期治療の体制を整備する提案は健康不安を解消する上では欠かせないだろう。


また、フランス企業に委託する計画が進んでいる汚染水の浄化作業であるが、「1トン当たり2億円ともいわれるため、いつまで冷却水を注入し続けるかにもよるが、天文学的な費用がかかる」というではないか。


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しかも、放射能の最終処理は未確定の要素が残るというから、費用対効果の面で大いに疑問がある選択肢となる。


それならば、発想を変えて、冷却水を循環させ、最終的には蒸発させることで汚染水を「純水」に変える方法をとればよい、との提案も。


この方法だと冷却水そのものも減量できるメリットもある。


現状では増える一方の汚染水の貯蔵が大問題となっているだけに、目から鱗の指摘であった。


こうした柔軟な発想が政府や東電に求められる。