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政治と人気の危険な関係

この週末は統一地方選挙の最後の応援で忙しい限りでした。


投票日の日曜は、夜10時過ぎから当選を勝ち取った候補者の元を回って祝ったのですが、最後の祝勝会は午前3時。


日本一人口の少ない鳥取県でも、西部の米子市からスタートし、中部の倉吉市を経て、東部の八頭や鳥取市を駆け抜けるには大変でした。


何しろ、高速道路がいまだに完成していないのですから。


しかし、どこの祝勝会場も和やかでした。


ベテラン議員から新人当選者まで、応援をしてきた候補者が勝利を手にする瞬間を共有できるのは嬉しいものです。


ところで、ちょうど、この時期、北朝鮮では日本の国会にあたる「最高人民会議」が開かれていました。


金正日総書記の後継者に確定している3男の金正恩氏が国防委員会に入るかどうかが、注目されました。


なぜなら、健康不安説が根強い金正日から権力を継承するには父親を補佐する国防委第一副委員長に就任する必要があると見なされていたからです。


ところが、結局「ナンバー2は時期尚早」となった模様。


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中国の友人によると、「人気のない金正恩の国防委入りに反対する勢力がいるため、そうした連中を粛清するのに手間取っている」らしい。


ああいう独裁国家の指導者選びは独特であり、2004年の金正日暗殺未遂事件を思い出してしまいました。


そういえば、北朝鮮でも中国でも選挙は一度も実施されたことがありません。


一方、わが国は民主主義とはいえ、今回の選挙でも投票率は史上最低記録を更新しています。


選挙のない国に比べれば、実にもったいない話です。


結果的に、多くの選挙区で無投票当選や圧倒的差の生じる現職有利という状況が見られました。


これでは別の意味での独裁体制になりかねませんね。