尖閣諸島上陸作戦を公言する中国
菅総理も前原外相も危機意識はほとんどないようだが、中国の動きがどうも怪しい。
「尖閣諸島は古来より中国の領土である」と声高に内外に宣伝し続け、6月17日を領土奪還の日と位置づけているからだ。
その頃、日本では解散・総選挙がありそうな雲行きなのだが、そんな日本の国内政治の波乱をよそ目に、中国は漁船1,000隻を仕立てて、尖閣諸島への上陸作戦の計画を進めているというから恐れ入る。
もし本当だとしたら、わが国の“柳腰”外交につけ込み、実力行使で日本から領土をかすめ取ろうという魂胆に他ならない。
しかも頼みのアメリカは「島しょ部の防衛は日本の責任。敵が正規軍でなければ米軍は関与しない」という基本姿勢である。
よって漁船のふりをした工作船が大量に押しかけてきても、米軍は見て見ぬふりをせざるを得ない。
今週、ワシントンでオバマ大統領と会談した胡錦濤国家主席はアメリカの動きを封じ込めることに自信を得た模様。
これらは実に危険な兆候である。
一方、中国国内では別の危険が迫っている。
すでに6,400万戸に達したといわれる空き家問題である。
むちゃくちゃな都市開発の結果、各地にゴーストタウンが生まれてしまった。
写真は河南省の省都鄭州の郊外。
誰一人住まない高層マンションに車一台通らない道路。
おまけに奇妙な形の美術館。
来館者ゼロ。
こんな幽霊都市を毎年20カ所も建設し続けている中国。
経費は日本円で約2兆円。
国民に還元せず無駄なカネを使い続けているこんな政府への不信や不満は外で発散させるしかない。
尖閣諸島が格好のターゲットになるかもというわけだ。
手遅れにならぬよう、一国も早く日本は島しょ部の防衛に本腰を入れて取りかかる必要がある。