南北分断を乗り越えた倉吉駅の自由通路完成!
1月15日、鳥取県中部に位置するJR倉吉駅の竣工式、そして同駅をまたぐ市道「南北自由通路」の開通式が盛大にとり行われた。
式の冒頭、地元の上井(あげい)保育園の園児たちによる元気あふれる鉄道唱歌と踊りが披露され、参加者一同で、未来へ通じる“希望号”の発進をお祝いした次第。
少し恥ずかしそうな、しかし力いっぱいの子供たちのパフォーマンスに降り積もった雪も溶け出したかのようだった。
新装オープンした倉吉駅は「新たなコンセプト」が売り。
環境に優しい鉄道と地域の産業・文化の融合を図るため「エキパル倉吉」と名付けられた地域交流センターが併設されている。
しかも、運営はすべて地元のNPO法人「ふるさと遊誘駅舎館」が担う。
これは全国的にも珍しい試みである。
ここを舞台に、観光、農業、特産品の販売やコンサートなどのイベントも展開するという。
また、この地で人気が高まるB級グルメ“屋台軍団”の登場も計画されているようだ。
ねばりっこが評判の“長イモ丼”など、全国ブランドに育ってほしいものである。
豪雪被害が相次ぎ厳しい年明けになった鳥取県ではあるが、鉄道で分断されていた倉吉の南北の市街地が一体化したように、県民が力を合わせて「にぎわい豊かな郷土を創造してゆこう」と、思いを新たにしたところである。