健康・環境・ニュービジネス

「とっとり産業フェスティバル＆鳥取環境ビジネス交流会」と銘打った技術展示会が米子コンベンションセンターで開催された。

山陰地方の環境産業企業６０社の新商品や地元の大学や高専の研究者による最新の研究成果が所狭しと展示されており、実に刺激的な催しであった。

中でも、鳥取大学の研究発表は充実度でナンバーワンといえよう。

世界的に注目を集めている「ヒト人工染色体」の医学や薬学への応用、また、地元の海洋資源を活用した「フコイダン」と「アセチルグルコサミン」の癌抑制効果など、地産地消型の最先端の研究成果は見ごたえたっぷり。

いずれの展示ブースを見ても、キーワードは「健康と環境」。

そして、両者を結ぶ価値観が「自然・感性」と「エコ・リサイクル」である。

企業と研究機関の共同作業を行政が支援し、消費者や住民がその恩恵を享受する。

会場を一巡し、地球温暖化を含む環境問題や高齢化にともなう健康・医療問題への解決策も体験することができた。

山陰から新たな「環境産業ビジネス」が羽ばたくとの予兆を強く感じた。