ナナイロガシ
「ナナイロガシ」と聞いて、何を思い浮かべますか?
漢字で書くと「七色樫」。
これは、季節の変化に応じ、七色に表情を変える不思議な樫の古木のこと。
この変幻自在のシラガシに会えるのは、奥大山の江府町(こうふちょう)。
戦国時代の悲恋伝説によれば、身投げした子女がヘビになったが、大洪水の後、この樫の木に生まれ変わったとのこと。
そのあたりは同じような樫の木が並んでいるのに、この古木だけが若草色に美しく光っていた。
地元の人に聞くと、この色の変化は科学的に説明できない超常現象らしい。
思いを遂げられなかった娘の執念がなせる技なのか。
最近は異常気象や不可解な出来事が多いが、その背景に多くの無垢の民のさまざまな思いが影響しているのかも、と考えさせられた。