皆さん、「木毛(もくめん)」をご存知ですか。
最近はめっきり少なくなったが、以前は果物やガラス細工など割れ物の緩衝材として広く使われていた松材である。
細い素麺状で、天然パワーによる湿度の吸収が効果的。
とはいえ、このところ発砲スチロールやエアパックに押されぎみ。
梨の産地である鳥取県でも木毛メーカーは1社しか残っていない。
倉吉市郊外にある製造現場を訪ね、その社長から苦労談を聞いた。
「自然と人にやさしい伝統技を進化させたい」と熱のこもった話に感心した。
リサイクルの発想から住宅建材への応用にも取り組んでいるとのこと。
是非とも応援したい技術の一つだと思った。