浜町徒然草〜CHANMALU JAPAN~ -52ページ目

Rudie story5

ガンガンガンッ!
ガガンガンガンベコップシャッガッキーンババンガンバキンッ!!

「あ・の・さぁ~!!てめぇ山口ゴルァ~今日の3時までに30万わかっちゃってる~アホ~」

ガンっ!

明らかにドアが変形した音が聞こえた…。

「いるんだよな~!!いるよな~!いないわけねえよな~!愛車があんもんなぁ~!タレ~」


ガンっ!


パカパカパカッ

郵便受けのとこをパカパカしている…


「あしたもしなかったらまたあの人連れてくっからな~クソガキィ~アホ~」


カンカンカン



しーん



「はあ…」


「どーゆーこと?」


「フーッ…
あいつは闇金deejayのアツシだ」


「闇金がレゲエやってんの?」


「ああ。
今は現場ではあいつはソンマン、プロモーター、みんなから遠慮してくださいといわれている。」


「遠慮っていうと?」


「出入り禁止だ。」


「なにかしでかすの?」

「あいつはクラッシュ仕掛けることしかしない。しかも愛がないdisばかりでしまいにゃ手が出てしまい、
客も毎回静まり返ってしまい、
ぶち壊しのアーチャンa.k.aブッコミのアーとも言われている。」


「ひどいね」


「嗚呼。ラガのラの字もねぇバカヤローだ。むしろクソだ。」


「金借りたの?」

「まぁな。トイチでヒーヒーよ。へへっ」


「なんのため?」

デカオはニンマリしながら右手の小指をかざした。まるで最高潮のガンフィンガーのように。


「まじで~金のかかる彼女は大変だね~
…つーか闇金とかシャレになってねーすよ」

「デリヘル」

「ブッ」

デカオは借金をデリヘルで作った。
マイクマスタは心底この人はどーしよーもないボンボクラなんだなと思った。


「なあ、マイクよ。」

「マイクマスタってゆーんだよね」

「うるっせぇなゴチャゴチャと。
一つ良いことを教えてやろーではないか。」


「なんなの?」


「お前実体験だけでbussれる自信あんの?」


「無い。」


「だったら作れ。」


「え?」

「ラガマフィンdeejayたるもの…
それじゃーいけねぇ…

嘘や妄想じゃあダンソー(ダンスホール)はぜったいにmush upできない。」

「確かに。
でもなぁ~…」


「ないもんは…
作ればいーんだよっ!」

バンっ

デカオはおもむろに風俗雑誌を床に叩きつけた。

デリヘル専用とある。


「…!
ま、まさかデカオ君」

「へっ」

「ラバダブのネタの為にこの借金を!?」

「へへ…
やっと気づいたか。」



つづく…

Rudie story4

マイクマスタとデカオはバイクにまたがりデカオの住むアパートに向かった。


ドリリリリリ。ガシャンッ


「到着~」


「けっこー古臭いアパートだね。」


「うるせえなっと!」


ゴツッ。

カンカンカンッ。

ガラガラガラ。

「ただいまー」

「おじゃましまーす。」
「いつも誰もいないのにただいま言うの?」


「部屋に言ってんの。見えるものだけじゃねんだよ、世の中。」


「ふ~ん、よくわかんねーけど深いねっと」

ガタッ

「冷蔵庫に特製ムギチャあるから勝手に飲みな。つーかおれの分一杯注いで。」

「ハイハイ」

バタムッ

トプトプトプ…

二人はやっと落ち着いた。
ダンスのあとでかなり眠たい。

「エニウェイおめーさ、きのうのダンス一人できたん?」

「そうだよ。ラバダブ初参加緊張した」


「だろーな。おめーさ、ありゃねーよ、アイドルでもあるめえし、
歌う前に聞いてくださいはねえべ」


「パニクったよ」

「ばっかやろ~
ラガのラの字もねえよ」

「デカオくんはなんでテント張ってたの?」


「おれはなぁ…マイクを持つとおっ立っちまうんでい」

「ありえないっしょ」

「うるせー…。そーゆー体質になっちまったんでい…。ラガだろ?」

「ちゃんとボスってた。」

「ったりめぇよ!ラバダブでボスれなきゃーただの一人言よ」


アハハハ…











ピンポーン。



「っ!!」


「どした…うぐっ!」


いきなりデカオはマイクマスタの口を手で覆って耳元でささやいた。


「ぜってぇ喋るな…」


コクリ…

マイクマスタは静かに頷いた…。


ガンガンガンッ!!!!!!!


「ゴルァァッ山口ィィィィィィ~!」

ガンガンガンッ!!!!!

ドアが壊れそうな勢いで叩かれている。



つづく…

Rudie story3

マイクマスタはデカ男のボロボロで錆び付いたカブのうしろにむりやり腰を降ろした。

「JAH(じゃあ)、行くぞ」

「どこに?」


がシャンがシャン。
ドリリリリリ。

ブイーーン。

バイクは明らかに重量オーバーで今にもタイヤがパンクしそうだ。

ホースマウスの赤いバイクを意識したのかライオンのペイントなどが描かれてあるが、
明らかに猫だ、とマイクマスタは思った。
しかもカブだから滑稽だ。


ドリリリリリ。


「マックの新しいの食った?」

「え?新しいのって…」

「馬鹿!ソルトandレモンのやつだよ。」


「まだ食ってない。」


「んJAH行くぞ。めちゃくちゃうめーんだぞ。
つーか着いたぞ」


「どっこいしょ。ありがと。朝からバビロンくんに捕まんなくてよかったね。ひさびさの朝マックだよ。」


「おう。ここはニーエーだからな。」

「え?」

「馬鹿たれ、24時間営業だっつーこと!」

「なるほどね!」

「反応にぶいなおこちゃまDEEJAY」

「そんなことねーよ!」

ウイーン


いらっしゃいませ~

と同時に店員の明るい笑顔が目に飛び込んできた。

「ソルトandレモンセットを2つ」


「はい、かしこまりました~!

お飲み物はいつものコーラで?」


「アーライ」


「以上でよろしいですかぁ~?」

「あとスマイルを一つ」
「ブッ、デカオさんやめてよ~!
常にあーしはスマイルですぅ!
ニコリッ」


「そっか、わりーな!じゃー二階に持ってきてくれるかな?」


「いいとも~!」


マイクマスタはヤレヤレといった感じで二階に上がった。

「ふぅ~どっこらしょいの助ぇ~!」

「ありがとう奢ってくれて。デカオくんあのカワイイ店員さんとやけに仲良いんだね。常連?」

「ああ。夜もな」

「夜?」

「野暮いなー!赤んぼDEEJAY。大人な関係っつーこった。seeen?」


「はあ…。」


そしてすぐにカワイコ店員が運んできた最新のハンバーガーを二人はがっつき、あっとゆーまに食べ終わった。


「ごちそーさま!マジ旨かったよ!」

「だろ?やべーよなーこれは。かなりwickedなハイグレだよ。」

「う、うん。」

「ダンスの後はマックか牛丼だべ?」

「だね。そーいやデカオくんいつも昨日のダンスでてんの?」

「おうよ!昨日のファンデーションフライデーっつーダンスはおいらのブレジン、ハッピーターンてゆーサウンドのやつらが長年キープしてる。」


「そーなんだ。かなり人入ってんだね。」

「あんなんまだ少ねぇほうよ。」

「まじでー!」

「アタボーヨ。」


そこへまたカワイコ店員がきた。

「ではお皿お下げしてよろしいですか~?」

「おうよ!気が利くじゃねーかデカチチ!」


「ちょっとその呼び方やめてっていったじゃない!」


「ゴメンゴメン!朝マックで昼のメニューありがとな!今日ひま?」

「今日はデートなの。」

「なぬっ!くぅ~…

わかったよ、またな!」

「ありがとうござーした~!」

「どうも~」

マイクマスタはデカオってモテるのか?と疑問を抱きつつデカオの後に続いた。


ガチャンっ



「よーし、そんJAHおれんち行くか。」


「え、いーの?」


「おうよ!ラガとは何たるかを教えてやるぜ」

「よろしく!」



ある夜のダンスで同じ一本のマイクにより出会ったばかりの二人はデカチチのマックを後にしたのであった…。


ドリリリリリ。



つづく…