RUDIE STORY5
しばらくこの夜はゆっくりと時間が流れていた。
今日はダンサーショーケース、ラバダブが一切ない、サウンドオンリーな夜。
ヨッちゃんは落ちつきがない。
キョーコはたしなめ口調でヨッちゃんに話しかけた。
「おい、ヨッちゃん、どーしたんだよソワソワしてさー。まあー、飲みなよ。」
ヨッちゃんはカウンターで冷えたハイネケンを受け取ると一気に飲み干した。
「ふーっ!
…、あー、
キョーコさん、この音楽は誰にでも平等…。」
キョーコはキョトンとして答えた。
「ん?どしたのさ。急に。」
ヨッちゃんはつづけてテキーラを頼んでこう言った。
カロンっ。
「おれ、思うんすよ。レゲエミュージックはアンダーグラウンドのレベルミュージックだって。
ゴクッ、
レゲエの現場で嘘が罷り通ってはいけない。」
そう言い放ったヨッちゃんはブースに乗り込むと、プレイ中のMr.豚野郎こと、太い体のサウンドマンの友人、ブースケになにか相談しだした。
キョーコとタケシはヨッちゃんがなにかいつもと違う、とオロオロしている。
「キョーコさん、ヨッちゃんなにかやる気だよ!」
キョーコ
「ああ。あたしもそう思ってたさ。」
すぐにヨッちゃんはフェーダーを下げ、音を小さくし、強く握ったマイクでしゃべり始めた。
「いきなりごめんなみんな。
どうしても今言いてえことがある。それは…、
この中に…
Badmindがいるってことだよっ!!
kick it!」
「kill~kill~kill~〓」
キュルルルルルルルルルルルッ!!
ヨッちゃんはすでに誰にも止められないバイブスとゆう覇気をまとっていた。
「てめーっ!フェイク!
てめーの事だよーっ!
なんか言い返してみろよっ!」
ざわざわざわざわざわざわ…。
フェイク
「…」
ギイッ…
バタン。
「うおーーー!!
powpowpowpowpowpowpow!!!!!」
フェイクは去った。
そして、ゴンフィンガーの嵐が鳴り止まない。
みんなフェイクに対してヨッちゃんとおなじ感情だったようだ。
一夜にして歴史が動いた瞬間であった。
ブースケ
「…。」
これが嵐の前の最後の宴になるとは誰が想像できたであろうか……。
つづく…。
RUDIE STORY4
「ヤーマンター坊」
「ヤーマンよっちゃん!」
ガシッ
二人はあのダンスの日から一週間、また同じクラブにきた。
「いよーし!今日もみっちり飲むぞー!な、ター坊!」
「いやあ~、キョーコさんのこともあるし、しばらく深酒はいやだなー」
「ったくっ、バイブス低ぃーなーおめーはよー!
あんぐれーで弱音吐いてるよーじゃチンカス呼ばわりだぜ~
セクシーギャルからよ
おしっ、ついたぞー」
ギイー
重いドアを開けるとアーリータイム
でゆったりとした時間が流れていた。
「オッす~!」
キョーコだ。
「げっ!」
タケシはとっさに言ってしまった。
「げっじゃねーよ。
つーかおめー男のくせに酒よえーなー!」
タケシは思った。
絶対この人には関わらないようにしよう、と。
「あれー、よっちゃん今日やんないの?」
「今日はふつーに客としてッスよ。かわいーこ捕まえにね。」
「まーたまた~。よっちゃんモテっから女子から寄ってくるって~。」
「そんなことねーっすよ~あはは~」
そんなこんなでいい感じに客も入ってくると、
ヨッちゃんが言った。
「今日はすげーサウンドマンがいるぞ。」
「えっ、どこ!?」
「今プレイしてるやつ、どうだ!?」
ブースの中には帽子を深めに被り、一人たんたんと曲をかけている男。
「え、あの人ふつーにやばいよ。パトワもなんかすげーネイティブな感じでとにかくバイブスたっけーな!」
「ありゃーな、フェイクだ。」
「え!?
フェイク?!
どーゆーこと?!」
「あいつの手元を近くに行って見てみろ。」
タケシはブースの脇まで行き、そいつの手元を良く見てみた。
「あっ!」
「わかったか?」
「iPod!」
「そうだ。あいつの名前はその名もフェイク。レコードなんか一枚ももって来てねーのさ。信じられねーことに、iPod touch一つだけもって来やがるリコソンボーイよ。」
「あ、ありえね~。
「前回もあのSTYLEだったが、まさか今回もやるとはな。」
「信じられん…。」
「じつはな、あいつはヤクザなんだ。」
「げっ!まじ!?」
「マジどころか、大マジよ。だからこんな茶番がまかりとーるわけよ。しかもあいつはレゲエアプリの、ラガレディオっつーアプリを使っている。つまり、MCもぜんぶ口パクってわけだ。」
「なんてこったい!どーりでネイティブなわけだ。」
「ああ。つまり、あいつは身軽な上に一言も発しないで全てを終わらせることができるんだ。まったくラガのラの字もねークソボンボクラだぜ。」
「すげーなー。ある意味こんな光景他では見れないね。」
まったく、溜息もでねえ、と呆れ返ったヨッちゃんだったが、
この後まさかあんなことに、なるとは誰が予想していただろうか…
つづく…。
「ヤーマンよっちゃん!」
ガシッ
二人はあのダンスの日から一週間、また同じクラブにきた。
「いよーし!今日もみっちり飲むぞー!な、ター坊!」
「いやあ~、キョーコさんのこともあるし、しばらく深酒はいやだなー」
「ったくっ、バイブス低ぃーなーおめーはよー!
あんぐれーで弱音吐いてるよーじゃチンカス呼ばわりだぜ~
セクシーギャルからよ
おしっ、ついたぞー」
ギイー
重いドアを開けるとアーリータイム
でゆったりとした時間が流れていた。
「オッす~!」
キョーコだ。
「げっ!」
タケシはとっさに言ってしまった。
「げっじゃねーよ。
つーかおめー男のくせに酒よえーなー!」
タケシは思った。
絶対この人には関わらないようにしよう、と。
「あれー、よっちゃん今日やんないの?」
「今日はふつーに客としてッスよ。かわいーこ捕まえにね。」
「まーたまた~。よっちゃんモテっから女子から寄ってくるって~。」
「そんなことねーっすよ~あはは~」
そんなこんなでいい感じに客も入ってくると、
ヨッちゃんが言った。
「今日はすげーサウンドマンがいるぞ。」
「えっ、どこ!?」
「今プレイしてるやつ、どうだ!?」
ブースの中には帽子を深めに被り、一人たんたんと曲をかけている男。
「え、あの人ふつーにやばいよ。パトワもなんかすげーネイティブな感じでとにかくバイブスたっけーな!」
「ありゃーな、フェイクだ。」
「え!?
フェイク?!
どーゆーこと?!」
「あいつの手元を近くに行って見てみろ。」
タケシはブースの脇まで行き、そいつの手元を良く見てみた。
「あっ!」
「わかったか?」
「iPod!」
「そうだ。あいつの名前はその名もフェイク。レコードなんか一枚ももって来てねーのさ。信じられねーことに、iPod touch一つだけもって来やがるリコソンボーイよ。」
「あ、ありえね~。
「前回もあのSTYLEだったが、まさか今回もやるとはな。」
「信じられん…。」
「じつはな、あいつはヤクザなんだ。」
「げっ!まじ!?」
「マジどころか、大マジよ。だからこんな茶番がまかりとーるわけよ。しかもあいつはレゲエアプリの、ラガレディオっつーアプリを使っている。つまり、MCもぜんぶ口パクってわけだ。」
「なんてこったい!どーりでネイティブなわけだ。」
「ああ。つまり、あいつは身軽な上に一言も発しないで全てを終わらせることができるんだ。まったくラガのラの字もねークソボンボクラだぜ。」
「すげーなー。ある意味こんな光景他では見れないね。」
まったく、溜息もでねえ、と呆れ返ったヨッちゃんだったが、
この後まさかあんなことに、なるとは誰が予想していただろうか…
つづく…。
RUDIE STORY3
「あんた何才?」
タケシに声をかけてきたのは露出の激しいかわいいおねーさんだった。
「え?あんた誰ですか?」
おねーさんは小生意気なタケシの態度に少しイラっとした感じでつづけた。
「あーた、アーシの話きいてる?
何才かってき い て ん のっ!」
かなり近くまで迫ってきて少しタケシは照れていた。
「あ…19才だけどー」
ニヤリとした顔で女は言った。
「ほー、じゃ呑め!」
「えっ!?」
「マーヤ~ん!アーシのテキーラボトルごとちょーらーい!」
「なっ、おねーさん、おれだいぶのんでる!もういいよ。つーかあんた酒くっさいねー!
」
「うっせー呑めよー!」
ドカカカカカッ!
「うわーい」
…
…
…
「お…」
「おい…」
「おいっ…!!」
「おいっー
たけー!
おきろー!」
ぺちぺちっ!
遠くのほうで誰かが自分のことを呼んでいる。
顔がいたい。
ぺちぺちぺち!
「いただだだだっ!」
「やーっとおきたかータケー。
よかったよー。
お前まんまと
キョーコのえじきになっちまったみてーだな!」
「なぬっ!?」
「あの女。おまえに朝方からんでたあの女だよ!」
「あっ!そうそう、あの派手なねーちゃんに、おれムリやりテキーラ…!おえっぷっ」
「おいおいまたコマゲンかー?かんべんしてくれよー
おれんちおめえのゲロ臭でいっぱいだから。」
「うぷ…、
ゴメンよ、よっちゃん。おれ昨日のこと朝方からほとんど覚えてねーよ。まいったよ。」
「まあー、今日はおれんちでゆっくりしてけよ。
ただおぼえとけ、あの女、名前はキョーコ。別名酔いどれダンサーのキョーコだ。
レゲエダンサーとして数々のショーケースや、大会を酒の力でめちゃくちゃにしてきた女だ。
あいつにかなうやつは今んとこいない。今度会ったら逃げろ。
わかったな。」
「酔いどれ…、へ~…わかったよ。」
酒と女の怖さを一夜に味わったタケシであった。
つづく…。
タケシに声をかけてきたのは露出の激しいかわいいおねーさんだった。
「え?あんた誰ですか?」
おねーさんは小生意気なタケシの態度に少しイラっとした感じでつづけた。
「あーた、アーシの話きいてる?
何才かってき い て ん のっ!」
かなり近くまで迫ってきて少しタケシは照れていた。
「あ…19才だけどー」
ニヤリとした顔で女は言った。
「ほー、じゃ呑め!」
「えっ!?」
「マーヤ~ん!アーシのテキーラボトルごとちょーらーい!」
「なっ、おねーさん、おれだいぶのんでる!もういいよ。つーかあんた酒くっさいねー!
」
「うっせー呑めよー!」
ドカカカカカッ!
「うわーい」
…
…
…
「お…」
「おい…」
「おいっ…!!」
「おいっー
たけー!
おきろー!」
ぺちぺちっ!
遠くのほうで誰かが自分のことを呼んでいる。
顔がいたい。
ぺちぺちぺち!
「いただだだだっ!」
「やーっとおきたかータケー。
よかったよー。
お前まんまと
キョーコのえじきになっちまったみてーだな!」
「なぬっ!?」
「あの女。おまえに朝方からんでたあの女だよ!」
「あっ!そうそう、あの派手なねーちゃんに、おれムリやりテキーラ…!おえっぷっ」
「おいおいまたコマゲンかー?かんべんしてくれよー
おれんちおめえのゲロ臭でいっぱいだから。」
「うぷ…、
ゴメンよ、よっちゃん。おれ昨日のこと朝方からほとんど覚えてねーよ。まいったよ。」
「まあー、今日はおれんちでゆっくりしてけよ。
ただおぼえとけ、あの女、名前はキョーコ。別名酔いどれダンサーのキョーコだ。
レゲエダンサーとして数々のショーケースや、大会を酒の力でめちゃくちゃにしてきた女だ。
あいつにかなうやつは今んとこいない。今度会ったら逃げろ。
わかったな。」
「酔いどれ…、へ~…わかったよ。」
酒と女の怖さを一夜に味わったタケシであった。
つづく…。
