太陽光発電の外部積立って何? | 【ブログin浜松】相続と不動産に強い行政書士 

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実務の中でJPEA電子申請をやっていると

 

外部積立or内部積立を選択する画面があることに

気付かれるでしょう。

 

この積立って何?という疑問を持たれた方も

 

いらっしゃるのではないでしょうか?

(答え)

10kW 以上の太陽光発電(いわゆる産業用)の認定

を受けている事業者は、調達期間(20年)終了の 10 

年前から、電力広域的運営推進機関☆に 廃棄等費用の積立(外部積立)

を行う事が義務付けられているのです。

☆電気事業法に基づいて設立された団体で日本の全電気事業者が会員。

会員各社の電気の需給状況を監視しながら一時的に需給状況が悪化した

場合などに会員に対する電力の融通を他の会員に指示する ことなどが

任務です。

ただし、例外的※に、事業者自身で積立を行うことも可能(内部積立と言います)。

※内部積立が許される為には、条件があるためおおかた外部積立に帰着しますが・・

 

 

具体的にどうやって積み立てるの?

(答え)

太陽光発電設備の毎月の供給電気量に経済産業大臣が決める認定年度毎

 の解体等積立基準額(kWh 当たりの単価)を乗かけた金額を積立金とし

てFIT交付金から外部積立金を差し引く形で源泉徴収的(強制的)に

積み立てられます。

 

では、この外部積立金を取戻す方法は?

 

電力広域的運営推進機関のシステム上で「取戻申請」を行う必要があります。

申請しないとお金は戻って来ません!

(※申請権利者は国に登録された設備の所有者)

 申請後に広域機関で審査を行い、問題が無ければ取戻が可能です。

当然、申請に当たっては種々の書類が必要ですけどね(-_-;)

 

ここまで纏めると

 

出力10kw以上の太陽光発電設備(所謂、産業用)の

場合、FIT期間20年の終了する10年前から強制的に

解体費用が積み立てられる。

この積み立てられたお金を取り戻すには申請が必要である。

 

説明を聞けばそこまで難しいお話しではない様に感じますね。

 

がしかし、今回のブログの趣旨

は違います!

太陽光付き中古物件の売買をされる不動産仲介業者のみなさま

 

 

例えば、賃貸アパートやマンション屋根上に10kw以上の太陽光

パネルが設置(認定後5年)されている物件の仲介をされたとします。

物件の契約を無事終えてホット一息(^^♪(お気持ちわかります)

 

翌月、銀行で無事決済!ヤッター(^^)/(凄くわかります)

決済日に合わせる形で、電力会社へ売電収入の名義変更連絡まで

キッチリ済ませた(完璧)。

(モシモシ何かお忘れではないですか?)

 

あれから15年(時の過ぎるのは早い)、たまたま建物の老朽化

も重なったため、アパート解体と同時に太陽光設備の解体撤去

も解体業者へ依頼し、建て替えることとなりました。

 

 

もうお分かりですね。

解体を依頼したアパートの現オーナー様が、

前出の電力広域的運営推進機関へ「取戻申請」を行おうとした

ところ・・・・(+_+)

 

現オーナー様より、15年前にアパートを仲介してくれた業者さん

へ1本の電話が入ります。

(※現存していればのお話しですが・・・・)

 

あるある話として、当時の担当営業マンさんは目出度く退職済。

 

而して、仕方なく現営業担当のスタッフさんが意味不明な案件

 

の対応に迫られることとなり、会社の倉庫の奥からやっとの思い

 

で当時の資料を発見!!(ある意味驚き・素晴らしい)

 

資料の中から、旧オーナー様のお宅の連絡先を突き止め、少し

 

緊張気味に架電(心の中では何と言えば良いのやら・・・)。

 

電話に出た女性に訊ねると、前オーナー様は半年前に他界

 

されたとのこと(女性は奥様)。おもむろに電話の趣旨を伝えた

 

ところ、相続手続きは未だ済んでおらず、奥様以外の相続人である

 

2人の息子は共に海外勤務で多忙!日本に帰国する予定は当面無い

 

との説明でした・・・・・・・( ;∀;)

 

スタッフはフリーズしたまま言葉が見つかりません・・

そこらのホラー映画より、ある意味コワいお話しでした(完)

 

 

「名義変更」しないと何か問題あるんですか?

不動産仲介業者の方から何度もお問合せいただくワードです。

答えの1つには成り得るのでは・・・・続く

 

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『良き信頼関係無くして良き仕事無し!』

私はそう考えます。その代わり信頼して頂ける方には精一杯応えます。
やはり、人生何事もご縁なのでは無いでしょうか(感謝)