【事件概要】
神奈川県警少年捜査課と緑署は29日、児童福祉法と児童買春・ポルノ禁止法違反(児童買春の周旋)、売春防止法違反(周旋)の疑いで、埼玉県鶴ケ島市上広谷の自営業、K容疑者(24)と、同居していた風俗店従業員の少女(18)を逮捕した。いずれも容疑を認めているという。
同署によると、2人は平成23年10月から約1年間、さいたま市や埼玉県川越市などで、「援デリ」と呼ばれる派遣型売春クラブを営業。14~18歳の中高生や無職の少女ら少なくとも19人を雇用して、これまで250~300人くらいの客を相手に、500万~600万円を売り上げたという。
逮捕容疑は昨年7月5日夜、鶴ケ島市内の駐車場に駐車した車の中で、ヘルス嬢として雇用した無職少女(18)と客の男性(25)を引き合わせ、現金2万円でみだらな行為をさせたとしている。
・三人の女性(14、16、17歳)が起訴
・同居していた風俗店従業員の少女(18)というのは、被告人の内縁の妻で、女性とお金の管理は彼女が行っていた。子供は二人。二人目の娘が生まれたのを機に援デリ経営を辞めた。
・被告人が妻を誘った。経営ノウハウは前職の水商売の人から教えてもらった。
・現在は廃品回収業で月収30万円。
・情状証人は被告人の姉。
姉夫婦が同居しながら保護観察する。姉が被告人に求めた条件は内縁の妻とは一切接触しないこと。
母親は出廷せず。
・検察は懲役2年罰金20万円を求刑
【傍聴雑感】
・お金を儲けたくてやったわりには、1年で500~600万とたかがしれている。
・売上が暴力団に流れたわけではない。
・内縁の妻、被告人の母親。表に出てこない複雑な関係・諸事情が推察される。
・被告人のしたことは許されることでは決してないが、初犯で心証的には人も良さそう。内縁の妻がかなりのキーパーソンと思われる。
・505号法廷
前澤裁判官→◎
検察官(ナイスバディの女性)→○
網野雅広弁護士 →◎(前半被告人に厳しく質問、そして後半に情状につなげていくメリハリがいい)
横浜地裁におけるこの種の事件は、前澤&ナイスバディ検事の女性ペアが担当することが非常に多い。