先日行われた新日とノアの対抗戦。

その中で行われたロスインゴと金剛の5対5のシングルマッチの一環で、ロスインゴのSANADAが金剛の征矢に敗れました。

SANADAはロスインゴのチームメイト内藤と同時に新日の入門テストを受けたものの、合格した内藤と対照的に失格だったそう。
武藤全日本では若手のホープ的な位置におり、レッスルワンでは米国と行ったり来たりしながら、武藤があまり一線に出てこなかった事も有り、エースという立ち位置だったと思います。
米国ではムタの息子というギミックだったそうですが、個人的には当時の真田聖也にちょうど今の清宮のようなイメージを持っていました。
その後、オカダ対内藤のタイトルマッチに突如乱入してロスインゴ入り。

饒舌なメンバーが多いロスインゴの中で、SANADAは寡黙であまり自己主張をしませんが、その実力は確かであり、オカダをして「ライバル」と言わしめる活躍をしていました。

しかし昨年怪我で欠場し、復帰してからなかなか波に乗れておりません。
NJPW WORLD認定TV王座トーナメントでは、凱旋帰国間もない成田に負け、内藤とのタッグリーグでも結果が出ませんでした。

そして征矢。
藤波の無我ワールドプロレスリングの生え抜き第1号としてデビュー、武藤全日本では大森とのタッグGET WILDなどで活躍、レッスルワンには少し遅れて合流しました。
ただ、この頃の征矢は「ワイルド」を標榜していたからなのか、ブロディっぽいブーツに、あの教祖を思わせるような風貌で些か野暮ったいイメージが有りました。
レッスルワン休止後、金剛に合流するにあたり、金剛カラーの赤い短髪となり、精悍なイメージに変身。
しかし、金剛の中で目立っているかと言えば、やや燻っているような印象も感じておりました。

全日では2人でタッグを組んでいた事も有りますが、レッスルワンでは同じ団体内とは言え、これと言った接点は無かったかも?

さて
そんな結果が出せていないSANADAと燻り気味の征矢という2人が団体対抗戦という形で対戦した訳ですが、結果は大きく明暗を分けました。
勝った征矢は2/5にドクトル・ワグナーJr.のGHCナショナル王座に挑戦、負けたSANADAはタッグで海野に敗北…

SANADAは絶不調というかスランプに落ち込んでしまったようで、「築き上げてきたものを壊さないといけない」などと、まさかロスインゴ離脱?とも思えるような発言が出ています。

スランプ自体は誰にでも有るのでしょう。
来月引退する天才武藤だって、一時期激しいスランプとなり、反面好調なムタとのギャップに苦しんでいた事も有ります。
確か、そのスランプを脱してIWGPを戴冠した際に、「武藤敬司はますます驀進します!」の名台詞が生まれたんだったかと…
いや、武藤よりもっと身近に、どん底から大逆転させた内藤という存在がいるではないですか!

スランプとは言うものの、誰もSANADAが弱いなどとは思っていません。
ロスインゴ離脱はしないで欲しいですが、イップスを克服し、再びオカダにライバルと呼ばれる存在になって欲しいと思います。

そうそう、体調面を考慮されての事とは言え、柴田も試合が組まれない事が不満なよう。
やはり離脱か?という発言が出ています。

離脱ではなく、良い形で解決して欲しいもの。
ちょうど新日の契約更改時期です。