今朝のサンデーLiveで、中林美恵子氏が、外国人の有識者から
「岸田首相はNISAを始めとする経済対策や外交政策で成功しているのに、
なぜ辞めなければならないのか、なぜ再出馬しないのか」
と不思議がられているとコメントしていた。

先日ブログに記した通り、日本含め世界の有識者の多くは
岸田首相の政策を大きく評価している。

 

 

中林氏は辞めざるを得ない理由として「政治とカネ」問題をあげて、それによる支持率の低下、それ以外に理由が考えられないとコメントした。

そう、支持率の低下というのが考えられる一番大きな理由だが、
そこで見え隠れするのが「統一教会」の影響だ。

 

 

統一教会は自民党内に大きな影響力を果たしてきた。つまり、統一教会を敵に回すと自民党内外で「票を失う」だけでなく、統一教会の宣伝活動により、さらなるマイナスの効果が予想されるのだ。それゆえ、今までの自民党有力者は何より選挙対策を優先し、統一教会が批判されてきた行為には目をつむってきた、その結果が安倍首相をはじめとする自民党有力者の、統一教会に対するポジティブな態度として表れてきたのである。

岸田首相は真面目だ。自民党に対する影響度よりも統一教会の行為を重く見て、「解散請求」を実行した。統一教会の集会でスピーチをした安倍首相ではできなかった非常に重い決断。

統一教会にとっては、岸田首相は「目の上のタンコブ」。何がなんでも、すぐにでも退陣してもらいたい存在だった。

岸田首相が退陣して一番喜ぶのは、野党でも国民でもない。統一教会なのだ。

政策が成功して実績を残した岸田首相が辞めざるをえなくなり、再出馬の道も絶った事は、統一教会にとっては「我々に逆らうと、退陣させる事ができるのだ」という強いメッセージという見方もできるのだ。

今回の退陣の最大要因とされる支持率、いわゆる「世間の評判」は、メディアやSNSを通じて悪材料を意図的に拡散させる事で、ある程度コントロールする事ができる。
加えて、自民党内部にも統一教会グループは存在する。このグループ、つまり統一教会がやろうと思えば、いくらでも岸田首相の悪評を自民党内外やニュースメディアを通じて国民に広めていけるのだ。。

実際の支持率の低下に統一教会がどの程度影響力を果たしたかは定かではない。

しかし、果たして、次の自民党総裁は、統一教会に対して岸田首相と同じように「強い態度」をとれるのだろうか。

いや、統一教会に対する強い態度を変えてもらっては困る。被害者は今だ救済されていない。今回の自民党総裁選では「誰一人として」統一教会を争点として取り上げていないが、うやむやにしたら、岸田首相の「解散請求」の英断が無意味になるだけでなく、統一教会が生き延びてさらなる被害者を生む事になりかねない。

国民は、統一教会の事、そして被害者の事は忘れてはならない。
岸田首相に対して政権不支持を投じた国民は、統一教会の事を忘れてしまったのだろうか。知らずのうちに、統一教会の影響を受けていないだろうか。