私はNISA口座を古くから持っているが、NISAを全く活用できていない。

フィデリティ証券でNISA口座を作り、とある投資信託を購入したのだが、その投資信託が非NISAの特定口座の方で運用されている事に数年間気づかなかった。

フィデリティ証券はNISAのために口座開設した証券口座。自分の頭の中では、投信を購入すれば当然NISA口座で運用されると思っていたのだが、購入時に「特定口座」「NISA口座」の選択に気づかず、特定口座で購入してしまったらしい。
気が付いた時には、NISA口座の残高が0円表示になっていて唖然。

その後、購入した投信は売却するまで放っておいたが、利益が出ていないので、(もしNISA口座で運用していたとしても) NISAの恩恵を得る事はできなかった。

そして新NISAが始まる事に。

私は年もとっているので投信の長期運用での成果を目指すというより、今持っている日本株の配当金の非課税化した方がいいのではないかと考えた。

NISAで株式を購入して非課税の恩恵を得るためには、配当金受取方式を「株式数比例配分方式」、つまり証券会社の口座で受け取る必要がある。

が、私が現在日本株を所有している証券口座はSBI証券を初め、すべて配当金が銀行振込される方式。

そんな中楽天証券は保有資産が投信だけで株は運用していなかったので、NISA口座の金融機関を変更して楽天証券でNISA口座を開設しようと考えた。

NISA口座開設後はSBI証券などで持っている株を売却し、楽天証券のNISA口座で買戻し(年間の最大枠まで)する、そんなプランを考えたのだ。

そして、フィデリティ証券にNISA口座を他金融機関に変更するための廃止届を申請し、必要な書類が届き、これから楽天証券にNISA口座開設申請をしようと思っていた矢先の事。

フィデリティ証券のホームページで、
「フィデリティ証券の証券業務を楽天証券に2025年1月に譲渡する」旨のアナウンスを見つけた。

フィデリティ証券の口座はそのまま楽天証券に移管されるらしい。
わざわざ廃止届出す必要なかった・・・。

さらにショッキングな事実がわかった。

楽天証券にNISA口座開設申請をしても、実際にNISA口座を活用できるのは9月か10月以降になるらしい。

フィデリティから楽天証券へのNISA口座移管手続きにはほとんど意味がないどころか、わざわざNISA口座で運用できない期間を自分で設定してしまったようなものだ。

世間で新NISAが騒がれているのに、1円も新NISAで買う事はできていない。
いや、旧NISAから通算して全く非課税の恩恵を受けられていない。

全て自分の勉強不足が招いた事とはいえ、何かトホホな感じ。

一方、以前の会社を退職した後から細々と続けてきたIDECO。
世間ではオルカンが話題になっているが、IDECOでは日本株と世界株のインデックス投信にほぼ5:5の掛金比率で運用を続けてきた。
運用期間は約12年、現在の運用資産額は掛金合計の2.8倍。順調な成果だ。
日本株と世界株の資産割合は3.5対6 だから、世界株の方が増加率が高い。
オルカン人気も妥当なものである事がわかる。

全然活用できていないNISA、複雑な心境だ。