SMILE AGAIN @カシマサッカースタジアム 11.6.4.
アントラーズサポーターであることの誇りと幸せを再確認できた1日でした
前夜祭後、鹿嶋セントラルホテルに宿泊、モーニングビュッフェ(“鹿嶋の帝国ホテル”だけあって、ここの朝食は美味しい)で朝食をとっていると、『グッモーニン』の声。振り返るとセレーゾさんでした私が明らかに鹿サポと判る格好で食事してたもんだから、気さくに声をかけてくださったんだと思います。二人掛けのテーブルを2つくっつけて斜め向かいに座ったセレーゾさん、残り3人のメンバーにまさかジーコさんがしばらく食べ物がのどを通りませんでしたが、さっさと一人で食事をすませて去ってしまわれました他に奥大介さんファミリーや、小島伸幸さん、米山篤志さん、柳本啓成さんをお見かけしました。
チェックアウトしてロビーで待ち合わせしてると、アルシンドさんのご家族が現れたので鹿サポの撮影大会アルシンドさん、最後まで求めに応じてサインや写真撮影につきあっていました
仲間の車に乗せてもらい、スタジアムに向かいます。メインストリートが波打っていてスピードが出せません。このあたり液状化がひどかった場所で、道路の右端まで港からコンテナが流れて来たそうです。左側の大規模店舗の駐車場も波打っている地表を削って、舗装工事をしていました。神栖市は鰐川浄水場が液状化で深刻な被害を受けたため長らく断水が続き、今でも計画断水が実施されている地域があるとのことです。
スタジアムに到着、しかおファミリーのお出迎えにテンションが上がります。今日のスペシャルチャリティーライブの、タオマフを頭に巻いた子どもがキュートでした
太陽光発電パネルが設置された屋根付き通路が無事で、「スタジアムふれあい市場」が開催できて本当に嬉しかった
http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/event/110604.html#07
3月9日付日経朝刊コラム『フットボールの熱源』(吉田誠一氏)を震災後にブログに掲載した時は、計画断念を覚悟してました。
http://ameblo.jp/hama-penguin/entry-10829527740.html
風評被害で苦戦する茨城県野菜を、口惜しさで歯ぎしりしながら横浜で買い続けていました。その野菜やメロンが元気な声で売られ、笑顔で買うことができます。スタジアム横の農産物直売所のお姉さんが僕を見て『やっぱり来てくれたねぇ』と声をかけてくれました。
ソラマメと鹿嶋特産の汐菜キャベツ5玉買ったところを櫻井由美サンに写真に撮られ、公式サイトに載ってしまいました
http://www.ib-ja.or.jp/ja/shiosai/tokusan_kyabetu.html
鹿島漁協婦人部お手製のホッキ貝入り混ぜご飯を食べて、ホームタウンに帰ってきたんだなぁ、と実感しました
マルシェでどうしても買いたかったのが【鹿行魂】Tシャツ
【鹿行魂】作者、すぎやま工房の杉山さんがいらっしゃったので、デザインを無償で提供して下さっている御礼を直接言うことができました。
水郷潮来あやめ娘さんたちも復興支援募金活動をされています。
募金すると美しいあやめをもらえました。
開場時間になり、震災後初めてスタジアムに入ります。メインとバックの屋根一面に設置されていた照明とスピーカーは、余震による落下の危険性を考慮して、2階席4隅の座席を取り潰して、集めて設置されていました。
震度6の地震に襲われたカシマスタジアムの損壊は深刻でした。
http://ameblo.jp/hama-penguin/entry-10834458637.html
よく直せたものです。40日間で4億8000万かけて応急工事をしたそうです。(完全復旧するには22億かかるらしい)
http://www.tokyo-sports.co.jp/hamidashi.php?hid=13456
エアダクトにも真新しい支柱が取り付けられていました。
アルシンドさんがご家族で記念撮影していると、前座試合でアントラーズの選手5人(小笠原選手・新井場選手・野沢選手・遠藤選手・八木選手)と対戦する子供たち95人がバクスタ側コーナーから出てきました。
SMILE AGAIN for Childrenでは、被災した茨城県内の子どもたちを招待して、緑の芝生の上を思いっきり駆け回ってもらいました。謎のアフロおじさん(通称ナラさん)が飛び入り参加したり、小笠原選手が派手にすっころんでファウルをもらい、子どもたちを壁に立たせてフリーキックを易々と決める大人気ないプレーで観客を沸かせました。
津波で大きな被害を受けた北茨城市の平潟地区からは、平潟サッカー少年団の55人が招待されました。
伊藤くん『1点決められたから楽しかった。小笠原選手のドリブルのフェイントがすごかった』
石井くん『プロのサッカー選手は強かったけど、いっしょにできてよかったです』
http://www.so-net.ne.jp/antlers/sp/with_hope_project/
鹿島は赤と紺色が販売されてますが、ホーリーホックの地元、水戸では青色が販売されているんですね。
NIKE様の『誇りは揺るがない』バナー
http://nikeharajuku.jp/blog/2011/04/24/100400.php
をセンターサークルから回収するボールパーソンの中に、異様な少年がユース出身4人(野沢選手・小谷野選手・八木選手・土居選手)が紛れ込んでました。
いよいよお待ちかね、メインイベント【FOOTBALL STARS AID】
【WITH HOPE UNITED】チームは中央から順に、
監督;松木安太郎、GK;小島伸幸・都築龍太、DF;小村徳男・柳本啓成・中西永輔・上村健一・三浦淳寛・福西崇史・米山篤志・鈴木秀人、MF;北澤豪・山口素弘・澤登正朗・岩本輝雄・平野孝・奥大介・ラモス瑠偉、FW;長谷川健太・福田正博・小倉隆史・城彰二・西澤明訓・山下芳輝・エムボマ(以上敬称略)の皆さん。
J1はナビスコ予選、J2は第15節の試合があるので現役選手は参加できませんでしたが、そうそうたるメンバーです。
【ANTLERS LEGENDS】は背番号順に。
1.古川昌明、2.名良橋晃、3.秋田豊、4.奥野僚右、5.トニーニョ・セレーゾ、6.本田泰人、7.アルシンド、8.オリヴェイラ、9.平瀬智行、10.ジーコ、
11.長谷川祥之、13.大野俊三、14.大岩剛、15.室井市衛、16.阿部敏之、17.賀谷英司、18.熊谷浩二、19.金子聖司、20.石井正忠、21.高桑大二朗、22.千葉修、30.鈴木隆行(以上敬称略)
セレーゾさんはセレソンで5番でしたね。急遽選手として出場を決めたオリヴェイラさん、8番に思い入れがあるんでしょうか背番号がしっくりこないのは大野さん、賀谷さん、金子選手くらいか。固定背番号制は97年からでしたね。
ゴール裏もタイムスリップしていました。
懐かしい応援風景です。私はこの頃はもっぱらテレビ観戦でした。
この日私が撮った写真のベストショットです。
キックオフ前に東日本大震災の犠牲者・被災者の方々に哀悼の意を表し、30秒間の黙祷を捧げます。(4日警視庁まとめで死者1万5355人、行方不明者8281人。また避難生活者約9万9000人)
試合はもう、楽しいの一言に尽きました平均年齢を考慮し30分ハーフでスピード感はないのですが、往年の名選手がボールを回すと、ちゃんとサッカーになっているのです。“やせっぽっち”じゃないジーコはペナルティーアーク付近で待機、若いもんにボールを持たせ、DFがつられてスペースができた瞬間、「俺にボールを出せ!」とアピールします。
GK小島さんのファインセーブが続いた(アルシンドだけにはゴールを割らせないと言っていたそうです)16分、長谷川イゴール。22分父アルシンドが頭で落としたボールを息子イゴールがドリブルでDF3人引きつれてジーコさんへパスジーコさん、お言葉通りの「ゴールへパス」で見事なゴール
この試合で一番記憶に残ったシーンでした。アルシンドの息子、イゴールがジーコをアシストしたのです。18年前のあの試合とリンクしました。
Jリーグがスタートした93年、カシマスタジアムで行われた開幕戦でジーコはハットトリックでリネカーのいた名古屋を粉砕、その3点目をアシストしたのがアルシンドでした。(今年のスカパーのオープニングで使われていますね)
歴史はこうして紡がれます。アントラーズの歴史はたかだか20年ではありますが、こうした瞬間を見ることができるのはサポーター冥利に尽きます
30分ハーフの前半でジーコさんが退き監督に戻ります。監督代行の鈴木満強化部長と握手。ジーコさん来日以来20年の仲です。
画像はありませんが、オリヴェイラさんのプレーもなかなかのものでした。2列目としてよく走ってたし、味方にボールが納まると「上がれ、上がれ」のジェスチャー。攻守の切り替えの速さを要求するそのままのプレースタイルでした。この日解説役は中田浩二選手と本山雅志選手。ハーフタイムにコメント求められ苦笑いするシーンも。
30分ハーフの後半は最近引退した選手が投入され、スピード感が上がりました。
【WITH HOPE UNITED】名波さんはガチでボール奪うし、福西さんはまだまだできると思う。三浦淳さんのFKも健在でした。その中でフルタイム出場したラモスさんはハムストリングにテーピングして最後まで走り回っていました。エムボマさんもラモスさんとの連係プレーであわやゴールを演出しました。
【ANTLERS LEGENDS】懐かしい選手が、当時のプレースタイルそのままの姿を見せてくれてました。平瀬も隆行も熊さんも。ナラさんも最後までこの調子でしたどうか10年後、チーム創立30周年記念イベントの時に、また元気な姿を見せてください。
夢のような時間が過ぎノーサイド、本田さんもラモスさんも、お互いツッコミ入れながらも健闘を讃え合いました。
SMILE AGAIN第2部はスペシャルチャリティーライブです。
http://www.so-net.ne.jp/antlers/sp/smile_again/live.html
4面に観客席のある場所でライブを行うのは初めてだそうです。
『赤いゾーンの人たち、帰らずに残ってくれてありがとう』が受けてました
よく耳にするのですが、ちゃんと聴いたことがなかったので
ビデオクリップを録画したり、ベスト盤を買ってお勉強しました。
3月11日の東北地方太平洋沖地震の時、彼らも福島県で新幹線の車中に閉じ込められました。
その時に作った歌も披露してくれました。
観客がノッテきたところで、タオマフを高速で回すようアピール、自分も走り回ります。ところがステージが広大過ぎて、呼吸困難に大丈夫か
彼らもブログでこの日のことを書いています。
心にダイレクトに伝わる歌詞に感銘を受けました。
仲間の妹さんがこのグループの大ファンで、写真を差し上げるとビックリする位、感激してくれました。普通のライブだと撮影・録音・録画禁止ですからね。(この画像があちこち流出するのも本意ではないので、グループ名や曲名で検索されないよう本文に載せていません)
ライブが終わり、グランドフィナーレです
選手がピッチ上に整列し
ジーコさんが話し始めました。
『ミナサマ、コンニチハゲンキデスカ』
最初に個人的な気持ちを皆さんに。
このカシマのピッチに再び立てたことー
本当に感激で一杯です
今日のイベントは、被災された大勢の方々に
何かお手伝いをしたいという主旨なので
本当の意味で心の底から楽しみ
笑顔でプレーできるものではありません
ただ この短い時間の中で、ほんの少しでもいいから
笑顔になってもらいたいと願っていました
私自身、日本人1人1人が持っている力を
よく知っているつもりです
ですから今は、皆で結集して力を合わせれば
大きなパワーを生み出せると思っています
そうした力で、日本はこれまで何度も
苦難を乗り越えてきました
ですからもう一度、皆さんの力を集めて
復興へ向かうことを切に願っています
皆さん、少しの時間でも笑って下さい
鹿嶋の皆さんも含めて、皆さん笑顔で
今日は本当に、ありがとうございました
ジーコさんは話し終わると目頭を押さえて涙をぬぐいました
全員でピッチを一周します。
ゴール裏ではひときわ大きな拍手が。
今日この日の思いと【ジーコ・スピリッツ】は、満男から岳たち新しい世代にしっかり伝わったはずです。
この日撮った決定的瞬間です息子にキスしているアルシンドさんの頭を、神様がペシッと叩いたのです
フランスからこの日のために鹿嶋に来られたエムボマさん、最後までお付き合い頂きありがとうございました
アントラーズサポーターであることの誇りと
アントラーズサポータでーあることの幸せを
再認識できた一日でした。
アントラーズ創立20周年の集合写真です。
【おまけその1】秋田さんがチャリティーライブの前に、メインスタンドにいた息子さんたちに、下に降りてくるよう手招きしてました。どうやら息子さんたちはこのグループのファンだったようです。一周する間にサインもらってました
【おまけその2】隆行のお嬢さんが自由奔放で、隆行パパそっくりでしたね
【おまけその3】チャリティーサポーターとして参加して下さった、白石美帆さんと磯山さやかさん、ありがとうございました。磯山さやかさんは早くからブログで茨城県が被災地であるのに報道されないことを訴えていました。この日のことも書かれています。
http://ameblo.jp/sayaka-isoyama/entry-10916844787.html
【おまけその4】関ドクターもやっぱり男だね~
【おまけその5】満男の心からの笑顔を久しぶりに見た気がします。
SMILE AGAIN 3DAYSの2日目、~YELL FROM KASHIMA~はこうして終了しました。
3日目、ジーコさんとアルシンドさんたちは、二手に分かれて被災地福島県と岩手県に向かいます。