猫にご飯をあげてると、
めっちゃ色んな事が起こる
正直、今はそれがイヤ
猫だけに集中したい
猫もそれを望んでいると思う
施設が欲しい。
さて、昨日の晩、
猫たちにご飯をあげに行った時の事、
信号待ちしていると、
反対側に、なんか見た事あるおばちゃんが…
あっ
思わず、真顔に戻して
何も見てませんよ、てな顔をして
スマホをいじりながら
内容を確認…
しているフリをした。
信号が変わり
横断歩道の真ん中ですれ違ったが
全く気付きませんよ、てな感じで
知らん顔をした。
今までだと
この後、絶対に追いかけてきて
貴方ねぇ
と、話し始め、
そのうち、わぁわぁ大きな声を出して
止まらない
誰だったのかと言えば
府大の猫に20年以上ご飯をあげ続けている
と、自負している
おばちゃん、だった。
今日は追いかけてこないだろうな
そう踏んだ
何故かと言えば
キャリーカーを引っ張っていたのだ
以前のこのおばちゃんは
緑の大きな皮のかばんに猫フードを詰め
大学の端から端まで
歩き回っていた
そして他の猫の餌やりさんを見つけると
誰彼構わず捕まえては
私は誰より長く大学の猫にご飯をあげているのよ
と、妙な自慢から始まり
私と一緒に猫の餌やりをすれば
獣医の様に猫の事に詳しくなれるわ
つまり仲間になって、と
ずいぶん高飛車に誘ってくるのだ
イヤなこったい
猫にご飯をあげている人って
群れたがる人が多いンだけど
あれは何故なんだろう
未だに不思議である
結局、めっちゃ付きまとわれた挙句
大喧嘩になって
絶対に声をかけるな
と、啖呵をきったので
以後、疎遠
ただ、ちらちら思い出してはいたんだよね
つまり
今、あっしは
このおばちゃんと初めて出会った頃の
おばちゃんの年齢に近づきつつある
ヘロヘロだぁ
ホントに大変な毎日で
自転車も早くこげないし
フラフラ走行している時もある
なのに、このおばちゃんは
緑の大きなかばんに猫フードを詰めて
わしわし大学中を歩き回った挙句
あっし達を追い掛け回したのだ
なんだろ
ジムとかで鍛えてンのかな
と、考えてしまうくらいの
みなぎる体力である
そう、今もわしわし歩いてるのかね
そういえば何年も見てないわ
見たよって人もいたけど
まぁ、あれだけハッキリ来るなって言ったンだから
あっしのところには来ないか。
の、下りからの
信号待ち登場である
たぶん、あっしに声掛けに来たンだろうけど
気づかれないンじゃ
声のかけようもないだろな
わしわしは歩いてなかったな
キャリーカーを引っ張って
心なしか力ない歩き方だった
そうだろな
もうこのおばちゃん
70歳前後だもの
わざわざバスに揺られて
猫たちにご飯をあげに来てるのだ
いつまで来る気だろ
婆さんたちが
80歳超えても餌やりしてるのだ
まだまだ来るだろな
あっしに声さえかけてこなければ
まぁ、勝手なんだけど
おばちゃんも婆さんも
ついていけないなぁ、と思う
猫たち、何とか助けないとな
猫に餌やりしている人は
意外に多いけど
いつまで続くかなんて分からない
あっしも自分が動けてるうちに
何とかしたい
何とか…